この数年Evidence Based Medicine(EBM)という考え方が社会的に広く認められてきて,医学薬学の多くの側面で統計家の関与が必須となってきています.
この趨勢を背景に,日米欧の3極は1998年,新医薬品の開発には適切な資格と経験を持った統計家,すなわち試験統計家を参画させなければならない,という内容のガイドライン「臨床試験のための統計的原則:ICH-E9」を定めました.これは現在世界共通のガイドラインとして発効しています.
この背景からくる製薬業界・医薬分野での試験統計家の需要にたいして,日本では人材の供給が極端に不足しています.
そこで,この社会的要請に応えるために,工学研究科経営工学専攻に「医薬統計コース」を設立し,統計学を柱に据えた高度職業人養成を行おうと考えています.これは本学神楽坂キャンパスという地の利を活かして,企業内の人材を再教育しようという修士コースです.