入試問題の作成方針
入学試験の試験問題はおおよそ以下に示す方針で作成します.受験する方は,この方針に沿って,準備をして下さい.
これは,入学したときに講義を理解するための下準備ですので,受験技術としてでなく,素養を用意するという心構えを取って下さい.
1.英語
Statistics in Medicine あるいは Biometrics に掲載されている論文あるいは,関連する書物について,Introduction のおおよその内容が辞書を用いて 60分以内で把握できるかどうか,(2) 自分が修士課程で研究したい課題や現在の自分の仕事内容が英語で表現できるかどうか,を確かめる問題を出題します.
たとえば,両誌の過去10年に掲載された論文のどれかの Introduction 部分を示し,「内容を@@字程度に要約しなさい」「下線部で述べていることを日本語で述べなさい」「この論文に適切と思われる標題をつけなさい」「この論文で著者が新しい提案としていることを日本語で書きなさい」というような設問を行います.辞書1冊の持ち込みを認めます.(自動翻訳の機能等があるので)コンピュータは使用不可とします.
2.数学
カリキュラムの選択Iの講義では,二項分布,ポアソン分布,正規分布,対数正規分布など,階乗,べき,指数関数,対数関数を含む分布について最尤法を扱うので,これらの関数の微分,積分ができることが必要です.また,現在の統計手法においては,線型模型が基本であり,線型模型の説明では,関係式の行列表現,行列の加減算,行列の積,逆行列の利用,が不可欠です.必修科目ではその復習を行いますが,その説明が理解できる程度の行列の性質に関する知識が必要です.数学の試験を行うのはそのためです.
これらの知識について5者択一の設問と,基本的な計算問題を出題します.公式集,ハンドブック,教科書,参考書などのどれか1冊の持ち込みを認めます.(数式処理の機能等があるので)コンピュータは使用不可とします.
たとえば,「f(x)=ex-xの最大値は次のどれか.(a) 0 (b) 1/e (c) e (d) 1 (f) 存在しない」「ai1 x1 + ai2 x2 + ai3 x3 = bi, i = 1, 2, …, 5 という連立方程式を,A x = b という行列形式で書いたとき,A になるのは次のどれか.(a) ..(b) ,,」「曲線 y=x3-2x2+8x+2 の点(2, 18)における接線の傾きを求めよ.」といったものになります.
参考資料
統計関連雑誌のインパクトファクタ
| 1 | Econometrika | 2.07 |
| 2 | JRSS-A | 1.96 |
| 3 | JRSS-B | 1.49 |
| 4 | JASA | 1.44 |
| 5 | J CHEMOMETR | 1.43 |
| 6 | MULT. BEHAVIO RES | 1.30 |
| 7 | STAT. MEDICINE ★ | 1.18 |
| 8 | ANN PROB. | 1.11 |
| 9 | JRSS-C | 0.96 |
| 10 | BIOMETRIKA | 0.94 |
| 11 | STAT. SCIENCE | 0.92 |
| 12 | PROB. TEORY REL | 0.88 |
| 13 | BIOMETRICS ★ | 0.86 |
| 14 | TECHNOMETRICS | 0.85 |
| 15 | INT. STAT. REV | 0.82 |