磁気カードの不思議
目的
定期券や切符は磁気カードになっていて、改札口を通行できます。
切符などの裏側の茶色い部分に何か秘密が隠されていそうです。
磁力の力を利用して、磁気カードの秘密を調べてみます。
用意するもの
○磁石
○細かい鉄粉
○電車の使用済み定期や切符、録音されたカセットテープ
○水
○ボール容器
○ポリ袋
実験手順
実験1
1. 最初に細かい鉄粉を集めます。
2. 磁石をポリ袋にくるんでそれに紐をつけ、運動場や砂場などを
引きずると、磁石に「砂鉄」がついてきます。
※この方法で、砂鉄をたくさん集めれば、この実験はできますが、
もっと多くの鉄粉が欲しいときには、使い捨てカイロを使用すると便利です。
実験2
1.集めた鉄粉や使い捨てカイロの袋の中身などをボール(カップメンの容器など)
にはった水の中に出します。
2.磁石をポリ袋にくるんで、この中に入れ、磁石にくっつく鉄粉を集めます。
3.かなりの量の鉄粉を集めたら、ボールの中を空にし、もう一度水をはります。
この水に、集めた鉄粉を入れて掻き混ぜます。
4.この液に、磁気カードや磁気テープなどを静かに入れると、鉄粉が
磁気カードにくっついて鉄粉の筋が見えるようになります。
補足
磁気情報はどのように記録されているか?
テープレコーダーやカセットテープはN・S極に磁化されます。
磁気ヘッドのN・S極は、関東では1/100秒で、関西では1/120秒で順に入れ替わります。
その間にテープが移動するので、連続したごく小さな磁石が次々にできて、
それらが「切っても切っても磁石」のようにつながり1本の長い棒磁石のようになり、
この間には鉄粉がつきません。
しかし、隣り合う小さな磁石の前後で磁気ヘッドの磁極が逆になると、
その位置を境に、N・S極が反対になり、別々の磁石に分かれます。
そのために、この境界線上に鉄粉がくっついて黒い筋ができます。
これが実験で見られた磁気カードの鉄粉の黒い筋なのです。
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