東京理科大学 infoserv[更新日]2000.10.23


問31  性能見積りを行う場合のメモリ使用率の算出に関する説明として,適切なものはどれか。

ア OS,ユーザ空間ごとに,必要なメモリの総和と実搭載量から算出する。

イ 加重平均ダイナミックステップ数とシステム全体の処理データ量から算出する。

ウ 処理モデルごとに,すべての回線を流れる電文の電文長と通信量から算出する。

エ 処理モデルごとに,入出力レコードのサイズとアクセス回数から算出する。


問32  三つのタスクの優先度,各タスクを単体で実行した場合の処理装置(CPU)と 入出力装置(I/O)の占有時間は,表のとおりである。 優先順位方式のタスクスケジューリングを行うOSのもとで,三つのタスクが同時に 実行可能状態になってから,タスクCが終了するまでの間に,タスクCが 実行可能状態にある時間は延べ何ミリ秒か。 ここで,各タスクの入出力は並行して処理が可能であり,OSのオーバヘッドは無視できるものとする。

タスク 優先度 単独実行の占有時間(単位:ミリ秒)
CPU → I/O → CPU → I/O → CPU

A

4

4

3

5

3

B

2

6

3

6

2

C

2

5

3

4

1

ア 2    イ 5    ウ 8    エ 11


問33  あるジョブのターンアラウンドタイムを解析したところ,1,350秒のうちCPU時間が2/3であり, 残りは入出力時間であった。 1年後に,CPU時間はデータ量の増加を考慮しても,性能改善によって当年比80%に, 入出力時間はデータ量の増加によって当年比120%になることが予想されるとき, このジョブのターンアラウンドタイムは何秒になるか。 ここで,待ち時間,オーバヘッドなどは無視する。

ア 1,095    イ 1,260    ウ 1,500    エ 1,665


問34  スプーリング機能に関する記述として,適切なものはどれか。

ア あるタスクを実行しているときに,入出力命令の実行によってCPUがアイドル状態になると, ほかのタスクにCPUを割り当てる。

イ 実行中のプログラムを一時中断して,制御プログラムに制御を移す。

ウ 主記憶装置と低速の入出力装置とのデータ転送を,補助記憶装置を介して行い, システム全体のスループットを高める。

エ 多数のバッファを含むバッファプールを用意して,主記憶にあるバッファを アクセスする確率を増やすことによって,アクセス時間を短縮する。


問35  プログラムをロードして実行するとき,プログラムのロード位置に対応して プログラム内のアドレスを補正することを示す用語はどれか。

ア 仮想記憶    イ 最適化    ウ 再配置    エ リンキング


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