東京理科大学 infoserv[更新日]2000.10.23


  次の問1,問2は必須問題です。全問解答してください。  

問1  次の流れ図の説明及び流れ図を読んで,設問に答えよ。

〔流れ図の説明〕

濃度が 256 階調のグレイスケール画像を拡大する処理の流れ図である。

(1) 拡大前の画像は,横が m 個,縦が n 個の画素からなる長方形で構成されている。 各画素の濃度値(0 〜 255)が m 列 n 行の配列 A に格納されており, w 倍に拡大後の画素の濃度値を m × w 列 n × w 行の配列 B に格納する。 m 及び n は 2 以上の整数であり,w は 1 以上の整数である。

(2) この流れ図では,拡大後の各画素の濃度値(配列 B)を,対応する拡大前の画素の 濃度値(配列 A)から求めている。 拡大後の座標からの逆変換によって得られる拡大前の座標 (x, y) の x 又は y は, 整数値とならないことがある。 そこで,図 2 に示すように,座標 (x, y) の近傍にある 4 個の画素(座標は整数値)の 濃度値と横方向及び縦方向の距離( p 及び q )から,次式によって濃度値を計算する。

濃度値=(1−q)×{(1−p)×A(ix, iy)+p×A(ix+1, iy)}
+q×{(1−p)×A(ix, iy+1)+p×A(ix+1, iy+1)}

p,q は共に 0 以上 1 未満の実数であり,ix, iy はそれぞれ実数 x, y 以下で 最大の整数である。

(3) 逆変換によって求めた座標 (x, y) の近傍画素のいずれかが拡大前の画像上に 存在しない場合には,拡大前の画像上に存在する隣接画素の濃度値を使用する。 例えば,座標 (ix, iy) 及び (ix, iy+1) が拡大前の画像の右端列上にある場合は, A(ix+1, iy) として A(ix, iy) を使用し,A(ix+1, iy+1) として A(ix, iy+1) を 使用する。 また,座標 (ix, iy) 及び (ix+1, iy) が拡大前の画像の下端行上にある場合は, A(ix, iy+1) として A(ix, iy) を使用し,A(ix+1, iy+1) として A(ix+1, iy) を 使用する。

〔流れ図〕

設問 流れ図中の に 入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。

a に関する解答群

ア j×w → x    イ j×w÷n → x    ウ j×n÷w → x
  i×w → y      i×w÷m → y      i×m÷w → y

エ j÷w → x    オ n×w÷j → x    カ w÷j → x
  i÷w → y      m×w÷i → y      w÷i → y

b,c に関する解答群

ア iy−i÷w     イ j−ix÷w      ウ x−ix

エ y−iy      オ (i−iy)÷n    カ (ix−j)÷m

キ (x−ix)÷w    ク (y−iy)÷w

d に関する解答群

ア i, j       イ ix, iy    ウ ix×w, i

エ ix×w, iy×w   オ j, i     カ j, iy

キ j, iy×w     ク j×w, i×w


問2  次の流れ図の説明及び流れ図を読んで,設問 1,2 に答えよ。

〔流れ図の説明〕

図の左側に示す 3 行 3 列の配列 A に格納された数値を,図の右側に示す方向に 降順に並べ替える流れ図である。

第 j 行,第 k 列の配列要素は A( j, k ) で参照する(1≦j≦3,1≦k≦3)。

〔流れ図〕

設問1 図の左側に示すデータを用いて流れ図を実行する。 流れ図のαが実行される回数として正しい答えを,解答群の中から選べ。

解答群

ア 8    イ 9    ウ 28    エ 36    オ 45

設問2 流れ図のαとβを変更し,図の左側に示したデータを処理する。 次の記述中の に入れる正しい答えを, 解答群の中から選べ。

(1) αとβをそれぞれ次のとおりに変更したときの実行結果は となる。

(2) αとβをそれぞれ次のとおりに変更したときの実行結果は となる。

解答群


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