東京理科大学 infoserv[更新日]2001.4.20


問3

 発注データの処理に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。

県内に五つの店舗をもつ文房具販売会社がある。 この会社では,各店舗の発注管理を本部で一括して行っている。 このたび,各店舗の発注データを電子メールとして送受信するシステムを開発することになった。

発注データの送受信の概要は,次のとおりである。

(1) 各店舗では,商品ごとに納品期日を定めて,発注データを作成する。

(2) 発注データの項目及びけた数は,次のとおりである。

発注日

店舗コード

商品コード

発注数量

納品期日

8 けた

1 けた

8 けた

1 〜 3 けた

8 けた

(3) 各店舗では,発注データ入力プログラムを利用して, 1 日分の発注データをコンマ区切り形式の文字列データに変換した後,送信する。 コンマ区切り形式では,項目をコンマで区切り,レコードを改行コードで区切る。

(4) 本部では,受信した発注データが正しいかどうか検査した後, 発注管理システムに入力する。

(5) (1) 〜 (4) の処理は,毎日 1 回行い,その日のうちに終了する。

設問1  発注データをコンマ区切り形式に変換する際に,電子メールの 本文の各行に記録するデータ項目の組合せを工夫することによって, データ量を少なくすることができる。 各店舗からのデータ量が最も少なくて済むデータ項目の組合せとして適切なものを, 解答群の中から選べ。

解答群

ア 

発注日

店舗コード

商品コード

発注数量

納品期日

が複数行

イ 

発注日

が 1 行と

店舗コード

商品コード

発注数量

納品期日

が複数行

ウ 

発注日

店舗コード

が 1 行と

商品コード

発注数量

納品期日

が複数行

エ 

発注日

店舗コード

商品コード

が 1 行と

発注数量

納品期日

が複数行

オ 

発注日

店舗コード

商品コード

発注数量

が 1 行と

納品期日

が複数行


設問2  次の文中の に入れる適切な答えを,解答群の中から選べ。

本部では,受信した発注データを検査する。 検査に対するエラーメッセージは,次のとおりである。

項目

エラーメッセージ

発注日

けた数が多い又は少ない

数字でない

暦にない日付である

店舗コード

けた数が多い

店舗マスタファイルに存在しない

商品コード

けた数が多い又は少ない

商品マスタファイルに存在しない

発注数量

けた数が多い

納品期日

けた数が多い又は少ない

数字でない

暦にない日付である

解答群

ア 数字でない

イ 電子メールの送信日と異なっている

ウ 発注日以降の日付になっている

エ 発注日より前の日付になっている


設問3  本部で発注データの検査を行うと, 検査結果が正しくない場合には,店舗に通知して, 正しい発注データを再度送信してもらう必要がある。 これは,効率が悪い。 そこで,各店舗で用いる発注データ入力プログラムに, 誤った値が入力できないようにする機能をもたせることにした。 発注データ入力プログラムの機能として,不適切なものを, 解答群の中から選べ。

解答群

ア 店舗コードは,あらかじめ設定されており,入力できないようにする。

イ 納品期日には,発注日を自動的に入れる。

ウ 発注数量には,3 けた以下の数字しか入力できないようにする。

エ 発注日には,処理を行った日付を自動的に入れる。

オ 表示したメニューの中から発注する商品名が選ばれると,対応する商品コードを自動的に入れる。


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