平成13年度　春期午後問06

東京理科大学 infoserv ［更新日］2001.4.20

次の問６から問８までの3問については，この中から1問を選択し，答案用紙の選択欄のをマークして解答してください。なお，2問以上選択した場合には，はじめの1問について採点します。

問６

　次の C プログラムの説明及びプログラムを読んで，設問に答えよ。

〔プログラムの説明〕

関数 CountColors は，横が 320 画素，縦が 240 画素の画像データの，指定された長方形領域の中を走査して，実際に使用されている色を数えるプログラムである。 1 画素は，次の RGB 構造体に格納される。

typedef struct {
unsigned char Red ; /* 赤色の輝度　0～255 の 256 段階 */
unsigned char Green ; /* 緑色の輝度　0～255 の 256 段階 */
unsigned char Blue ; /* 青色の輝度　0～255 の 256 段階 */
} RGB ;

画像データは，RGB 構造体の 2 次元配列に格納される。画像データは，次のように定義する。画像の座標系との関係を図に示す。

RGB Image[ 240 ][ 320 ] ;

図　画像データの座標系

画像データを，配列 Image に読み込んだ後，画像内の色を数えたい長方形領域を示す引数を与えて関数 CountColors を呼び出すと，関数の戻り値として色数を返す。

関数 CountColors の原型（プロトタイプ）は

long int CountColors( int sx, int sy, int dx, int dy ) ;

であり，引数と点の座標の関係は，図のとおりである。

〔プログラム〕

typedef struct {
  unsigned  char  Red ;
  unsigned  char  Green ;
  unsigned  char  Blue ;
} RGB ;
#define   Width   320
#define   Height  240
#define   TRUE    1
#define   FALSE   0
RGB Image[ Height ][ Width ] ;
long int  CountColors( int sx, int sy, int dx, int dy )
{
  int  w, h ;
  int  px, py ;
  long int  Colors ;
  int  Counted[ Height ][ Width ] ;
  for( h = sy ; h <= dy ; h++ )
    for( w = sx ; w <= dx ; w++ )
      Counted[h][w] = FALSE ;
  Colors = 0 ;
  for( py = sy ; py <= dy ; py++ )
    for( px = sx ; px <= dx ; px++ ) {
      if ( Counted[py][px] == FALSE ) {
         ;
        Counted[py][px] = TRUE ;
        for( h = py ; h <= dy ; h++ )
          for( w = (  ) ; w <= dx ; w++ ) {
            if ( Counted[h][w] == FALSE ) {
              if (( Image[py][px].Red == Image[h][w].Red   )
              &&( Image[py][px].Green == Image[h][w].Green )
              &&( Image[py][px].Blue  == Image[h][w].Blue  ))
                 ; 
            }
          }
      }
    }
  return Colors ;
}