東京理科大学 infoserv[更新日]2001.10.29


問31  現在利用しているパソコンで10本のプログラムを同時に動かそうとしたところ, 3本目のプログラムが実行を開始した時点で“メモリ不足”というOSの メッセージが表示され,実行できなかった。 そこで,容量が40 Gバイトの磁気ディスク装置をパソコンに接続して,その全領域を仮想記憶機能のための補助記憶として割り当てたところ,メモリ不足のメッセージは出なくなった。 この対処後,10本のプログラムを実行中のパソコンの動作状態に関する記述として,適切なものはどれか。

ア 磁気ディスク上のファイルアクセス速度が向上するので,大きなファイルのコピー時間が短縮できる。

イ 主記憶のアクセス速度が向上するので,複雑な立体画像のレンダリング処理も高速で行えるようになる。

ウ 一つのプログラム(タスク)で最大約40 Gバイトのメモリ空間を使用できるので,大きなファイルも一度に主記憶上に展開して高速に編集することが可能になる。

エ 見かけ上の主記憶は増え,エラーメッセージは出なくなっているが,ページングが多発してシステムのスループットは低下している。


問32  多重プログラミングに関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア CPUの利用率は低下するが,ターンアラウンドタイムを向上させることができる。

イ 同じ仮想記憶空間内に配置されたタスク間だけで多重プログラミングが可能となる。

ウ 主記憶上に複数のタスクを置き,CPUの見かけ上の共用を可能としている。

エ 多重プログラミングはシングルプロセッサでの機能であり,マルチプロセッサでは利用できない。


問33  フラグメンテーションに関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア 可変長ブロックのメモリプール管理方式では,いろいろな大きさのメモリ領域の獲得や返却を行ってもフラグメンテーションは発生しない。

イ 固定長ブロックのメモリプール管理方式では,可変長ブロックのメモリプール管理方式よりもメモリ領域の獲得と返却を速く行えるが,フラグメンテーションが発生しやすい。

ウ フラグメンテーションの発生によって,合計としては十分な空きメモリ領域があるのに,必要とするメモリ領域を獲得できなくなることがある。

エ メモリ領域の獲得と返却の頻度が高いシステムでは,メモリ領域返却のたびにガーベジコレクションを行う必要がある。


問34  ファイル編成に関する記述として,適切なものはどれか。

ア 区分編成ファイルは,ディレクトリとメンバから構成され,メンバ単位での更新はできない。

イ 索引編成ファイルは,直接アクセスと順アクセスの両方を可能としている。 レコードの削除や挿入によって,アクセス効率や記録効率が低下することはない。

ウ 順編成ファイルは,レコードを順番に記録しているだけなので,キーによるアクセスはできないが,記録効率は高い。

エ 直接編成ファイルは,キーの値の分布にかかわらず,アクセス時間が一定であり,記録効率も高い。


問35  データを格納するとき,関数によってそのデータのキー値を格納アドレスに変換するファイルアクセス手法はどれか。

ア 索引編成     イ 順編成

ウ 相対編成     エ ハッシュ編成


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