平成6年度 秋期 第二種 午後 問15

                        [更新日]1994.11.01
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 次の問15から問17までの4問については、この中から2問を選択し、答案用紙┃ ┃の選択欄の[選]を黒くマークして解答してください。             ┃ ┃ なお、2問以上選択した場合には、はじめの1問について採点します。     ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
問15 販売実績表作成に関する次の説明を読んで、設問に答えよ。 Aスーパーの本部のシステムに、販売実績ファイル(様式1)を使用して店舗別に 販売実績表(様式2)を作成する処理がある(処理の流れは図1)。 〔前提条件〕 (1) 販売実績ファイルは、店舗コード別、商品コード別で昇順に整列されており、 各店舗ごとに扱い商品のすべてが記録されている(販売金額が0の商品も記録さ れている)。 (2) 店舗数は40店舗である。 (3) 扱い商品の総種類は10,000種類、各店舗での平均は8,000種類である。 (4) 販売実績表の表示方法は次のとおりである。 1 全店の販売金額の多い順に50商品を選び、それらの商品が各店舗では何位の 販売であったかを表示する。 2 販売金額が同じときは、先に入力されたものを上位として表示する。 3 当該店舗のデータと全店データを併記して表示する。
┌─┬─┬─┬─┐ │店│商│販│販│ │舗│品│売│売│ │コ│コ│数│金│ │││││量│額│ │ド│ド│ │ │ └─┴─┴─┴─┘ 様式1 販売実績ファイルの様式
様式2 販売実績表の様式 図1 現在の処理の流れ図 処理ステップの説明 ステップ1:(1) 商品コードをキーとして販売実績ファイルを整列する。 (2) 商品コードごとの販売数量・販売金額の合計を計算し、 販売金額の多い順に上位50商品をF1ファイルに出力する。 ステップ2:(1) 店舗コード、販売金額(降順)をキーとして販売実績ファ イルを整列する。 (2) 各店舗ごとに販売金額の多い順に自店順位を付けF2ファ イルに出力する。 ステップ3:全店データ(F1ファイル)をメモリに格納後、店舗別データ (F2ファイル)と照合して、1レコードに編集したF3 ファイル(様式3)を作成する。 ステップ4:(1) 店舗コード、全店順位をキーとしてF3ファイルを整列する。 (2) 店舗別に販売実績表を作成する。なお、商品名称表示のため 商品マスタを参照する。 ┌─┬─┬─────┬─────┐ │店│商│自店データ│全店データ│ │舗│品├─┬─┬─┼─┬─┬─┤ │コ│コ│自│販│販│全│販│販│ │││││店│売│売│店│売│売│ │ド│ド│順│数│金│順│数│金│ │ │ │位│量│額│位│量│額│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 様式3 F3ファイルの様式 設問1 次の説明文の[ ]に入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。 (1) 図1の処理では、F1ファイルには最低[ a ]項目必要である。 (2) 図1の処理で出力されるレコード件数は、F2ファイルは平均[ b ] レコード、F3ファイルは[ c ]レコードとなる。 a に関する解答群 ア 3 イ 4 ウ 5 エ 6 オ 7 b、 c に関する解答群 ア 2000 イ 8000 ウ 1万 エ 4万 オ 20万 カ 32万 キ 40万 次に、各店舗での販売上位の商品を把握するため、店舗別に当該店舗の販売金額の 多い順に50商品を選び、それが全店で何位の販売であったかを表示する方法に変 更することになった。これに伴い、現在の処理の流れを図2に変更するとともに、処 理ステップ1〜4の処理内容も変更する(変更後の表示方法は様式4)。 販売実績表 様式4 変更後の販売実績表の様式 設問2 次の説明文の[ ]に入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。 (1) 変更後の処理でステップ3の入力となるF12ファイル(全店データ)の レコード件数は[ d ]、F13ファイル(店舗データ)のレコード件 数は[ e ]、出力されるF3ファイルのレコード件数は[ f ]となる。 (2) 変更後の処理で追加されるステップの整列キーは、ステップ11が[ g ]、 ステップ12とステップ13が[ h ]である。 d〜f に関する解答群 ア 2000 イ 8000 ウ 1万 エ 4万 オ 20万 カ 32万 キ 40万 g ,h に関する解答群 ア 商品コード イ 商品コード、販売金額(降順) ウ 店舗コード エ 店舗コード、販売金額(降順) オ 販売金額(降順) 図2 変更後の処理の流れ図 処理ステップの説明 ステップ1:(1) 商品コードをキーとして販売実績ファイルを整列する。 (2) 商品コードごとの販売数量・販売金額の合計を計算し、 全件をF1ファイルに出力する。 ステップ2:(1) 店舗コード、販売金額(降順)をキーとして販売実績ファイル を整列する。 (2) 店舗別に販売金額による自店順位を付け、販売実績表表示に 必要な件数だけをF2ファイルに出力する。 ステップ3:F12ファイル(全店データ)とF13ファイル(店舗別データ)を 照合して、F3ファイルを作成する。 ステップ4:(1) 店舗コード、自店順位をキーとしてF3ファイルを整列する。 (2) 店舗別に販売実績表を作成する。なお、商品名称を表示する ために商品マスタを参照する。 追加したステップの説明 ステップ11:F1ファイルを整列し、整列順に順位を付けて、全体をF11 ファイルに出力する。 ステップ12:F11ファイルを整列しF12ファイルを作成する。 ステップ13:F2ファイルを整列しF13ファイルを作成する。
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