平成７年度 春期 第二種 午後 問14


 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［更新日］1995.05.22




問１４ 次のアセンブラプログラムの説明及びプログラムを読んで、設問
     に答えよ。
    ［プログラムの説明］
       入力した文字列を単語に分け、各単語の先頭アドレスと長さを
     テーブルに格納する。
   (1) サブルーチンWRDSCNは、主プログラムから呼ばれると、入力
     装置から入力領域に、1レコードの文字列を入力する。
   (2) 入力した文字列を、間隔文字を区切り記号として単語に分解す
     る。
   (3）分解した単語の先頭アドレスと長さを、サブルーチン内の領域
      TABLEに図のように格納する。

           ┌─────────────┐
  TABLE +0 │１番目の単語の先頭アドレス│
           ├─────────────┤
        +1 │１番目の単語の長さ　　　　│
           ├─────────────┤
        +2 │２番目の単語の先頭アドレス│
           ├─────────────┤
        +3 │２番目の単語の長さ　　　　│
           ├─────────────┤
           │　　　　　：　　　　　　　│
           ├─────────────┤
      +n-1 │最後の単語の先頭アドレス　│
           ├─────────────┤
      +n   │最後の単語の長さ　　　　　│
           └─────────────┘
            図  TABLEの内容

   (4) TABLEに格納後、GR1にTABLEの先頭アドレスを格納して主プ
     ログラムに戻る。空のレコードの入力又はEOFが検出された場
     合には、GR1に-1を格納して主プログラムに戻る。

01 WRDSCN  START                ;
02         IN    INBUF,INLNG    ;
03         LD    GR3,INLNG      ;
04         LEA   GR3,-1,GR3     ;
05         JMI   ERROR          ;
06         LEA   GR1,-1         ;
07         LEA   GR2,0          ;
08         LEA   GR3,0          ;単語中かどうかのフラグ初期化
09         ST    GR3,WRDLNG     ;単語の長さ初期化
10 LOOP    LEA   GR1,1,GR1      ;
11         CPL   GR1,INLNG      ;文字列終了か
12         JZE   BREAK          ;
13         LD    GR0,INBUF,GR1  ;
14         CPL   GR0,SPACE      ;間隔文字か
15         JZE   NONWRD         ;
16         LEA   GR3,0,GR3      ;単語中か
17         JNZ   LNGUP          ;
18         LEA   GR0,INBUF,GR1  ;
19         ST    GR0,TABLE,GR2  ;単語の先頭アドレスをテーブルへ
20         LEA   GR2,1,GR2      ;
21         LEA   GR3,1          ;フラグを単語中へ
22 LNGUP   LEA   GR0,1          ;単語の長さに1加算
23         ADD   GR0,WRDLNG     ;
24         ST    GR0,WRDLNG     ;
25         JMP   LOOP           ;
26 NONWRD  LEA   GR3,0,GR3      ;単語中か
27         JZE   LOOP           ;
28         LD    GR0,WRDLNG     ;
29         ST    GR0,TABLE,GR2  ;単語の長さをテーブルへ
30         LEA   GR2,1,GR2      ;
31         LEA   GR3,0          ;フラグを初期化
32         ST    GR3,WRDLNG     ;単語の長さを初期化
33         JMP   LOOP           ;
34 BREAK   LEA   GR3,0,GR3      ;単語中か
35         JZE   RETURN         ;
36         LD    GR0,WRDLNG     ;
37         ST    GR0,TABLE,GR2  ;
38 RETURN  LEA   GR1,TABLE      ;
39         RET                  ;
40 ERROR   LEA   GR1,-1         ;
41         RET                  ;
42 INBUF   DS    80             ;
43 INLNG   DS    1              ;
44 TABLE   DS    80             ;
45 WRDLNG  DS    1              ;
46 SPACE   DC    ' '            ;
47         END                  ;

設問 このプログラムに関する次の記述中の［     ］に入れる正しい答を、
    解答群の中から選べ。
   (1) 次の文字列を入力した場合、22行めは［  a  ］回実行される。
     実行後、主プログラムに戻る時のGR2の内容は［  b  ］、GR3の
     内容は［  c  ］である。

      100　  102　  104　　106　　108　  110　  112　  114番地
     ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
INBUF│△│Ｉ│△│ｈ│ａ│ｖ│ｅ│△│△│ａ│△│ｂ│ｏ│ｏ│ｋ│
     └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘
     ┌──┐
INLNG│１５│                 注  △は間隔文字を表す。   
     └──┘
                             
   (2) テーブルの最後を明示するために、最後の単語の長さを格納した
     次の語に-1を格納するように修正したい。その場合、39行目の前に
    〔1〕の2行を挿入し、［  d  ］行目の前に〔2〕の1行を挿入すれば
     よい。

     〔1〕  LEA   GR0,-1
     　 　  ST    GR0,TABLE,GR2
     〔2〕  LEA   GR2,1,GR2
                                               

   a 〜 cに関する解答群
      ア   0    イ   1    ウ   4    エ   6    オ   7
      カ   8    キ  10    ク  11    ケ  14    コ  15

   d に関する解答群
      ア  34    イ  35    ウ  36    エ  37    オ  38
   


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