平成7年度 秋期 第二種 午後 問15

                        [更新日]1995.10.25
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 次の問15から問17までの3問については、この中から1問を選択し、┃ ┃答案用紙の選択欄の「選」を黒くマークして解答してください。     ┃ ┃ なお、2問以上選択した場合には、はじめの1問について採点します。 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 問15 内部設計に関する次の記述をを読んで、設問1〜5に答えよ。 製造業であるB社では、生産に用いる部品に順位をつけ、表1に示す ような部品分析表を作成することになった。なお、ファイル全体をメモ リ内に蓄積しての処理及びプログラム内での整列は行わない。 表1 部品分析表 ┌──┬───┬────┬────┬────┬──────┬────┐ │順位│順%位│部品番号│部品名称│使用金額│累計使用金額│金額%位│ ├──┼───┼────┼────┼────┼──────┼────┤ │ 1│   │XXXX│NNNN│ZZZ9│ZZZZZ9│    │ │ 2│   │XXXX│NNNN│ZZZ9│ZZZZZ9│    │ │ :│   │ :  │ :  │ :  │  :   │    │ │  │10%│XXXX│NNNN│ZZZ9│ZZZZZ9│ZZ9%│ │ :│   │ :  │ :  │ :  │  :   │    │ │  │30%│XXXX│NNNN│ZZZ9│ZZZZZ9│ZZ9%│ │ :│   │ :  │ :  │ :  │  :   │    │ └──┴───┴────┴────┴────┴──────┴────┘ 表1の各項目の意味は、次のとおりである。 順位  :使用金額が多い順に1から順に番号をつける。 順%位 :部品種類の総数に対して順位が上位から、初めて10%以上      になった箇所に“10%”、初めて30%以上になった箇所に      “30%”と印字し、他の箇所は空白とする。 部品番号:使用された部品の部品番号。 部品名称:使用された部品の部品名称。 使用金額:その部品種ごとの発注金額の和。 累計使用金額:その順位までの使用金額の和 金額%位:順%位が10%、30%の箇所に、その順位までの累計使用金      額の、使用金額の総和に対する比率を%で示し、他の箇所      は空白とする。 表1を作成するために次のファイルを入力する。それぞれの入力ファ イルには次の項目が含まれている。 使用実績ファイル:部品番号、発注数量、発注日、納入日、          用途区分(消費者向け、企業向けのいず          れか一方)、発注金額 部品マスタ   :部品番号、部品名称、単価 なお、使用実績ファイルには同一部品番号、用途区分のものが複数あ りえ、表を作成するのに十分なレコード件数があるものとする。プロセ スフローは、図1に示すとおりである。 設問1 図1の(8)の部品マスタのファイル編成の考え方として、最も適切なも のを解答群の中から選べ。 解答群 ア キーによる直接アクセスが可能な索引編成ファイル、直接編成ファ イル又はVSAMファイルのキー順データセットである必要がある。 イ 順次アクセスが可能な順ファイル、索引編成ファイル、VSAMファイ ル、区分編成ファイルのいずれでもよい。 ウ 相対アドレスによるアクセスが可能な直接編成ファイル又はVSAMフ ァイルの相対レコードデータセットである必要がある。 エ メンバ単位の乱呼出しが可能な区分編成ファイルである必要がある。 オ VSAMファイルであれば、入力順データセット、キー順データセット、 相対レコードデータセットいずれでもよい。 設問2 図1の(4)のプログラムに必要な機能の正しい組合せを、解答群の中か ら選べ。 1. 使用金額の総和、部品種類の総数からなる総計レコードを、1レコー ドとして出力する。 2. 使用金額の総和、総レコード件数からなる総計レコードを、1レコー ドとして出力する。 3. 総計レコードとその他のレコードを区別するための区分を出力レコ ード内の項目として追加する。 4. 入力ファイル1件ごとに使用金額を計算し、出力レコードの項目に含 める。 5. 入力ファイルの部分番号ごとに、使用金額を計算し、出力レコードの 項目に含める。 解答群 ア 1. イ 2. ウ 4. エ 5. オ 1., 5 カ 2., 4. キ 1.,3.,5. ク 2.,3.,4. 設問3 表1の部品分析表を表2のように修正して、各部品の用途区分が消費者向 けのものだけの中での順位、企業向けのものだけの中での順位を追加し、 図2のプロセスフローによって新部品分析表を作成することになった。そ れ以外の内容は表1と変わらないものとする。 表2 新部品分析表 ┌──┬───┬──┬──┬──┬───┬──┬─────┬────┐ │順位│順%位│部品│部品│使用│累計使│金額│消費者向け│企業向け│ │  │   │番号│名称│金額│用金額│%位│ 順位  │ 順位 │ ├──┼───┼──┼──┼──┼───┼──┼─────┼────┤ │  │   │  │  │  │   │  │     │    │ └──┴───┴──┴──┴──┴───┴──┴─────┴────┘ 図2の(4)のプログラムはファイル(5),(6),(7)のレコード件数が最も 少なくなるような処理をする。図2の(3),(5),(6),(7)の各ファイルの レコード件数の関係を表す正しい式を解答群の中から選べ。なお、式中で 例えばN(3)は図2の(3)のファイルのレコード件数を表す。 解答群 ア N(3) = N(6) + N(7) − 2 ≧ N(5) − 1 イ N(3) ≧ N(6) + N(7) − 2 ≧ N(5) − 1 ウ N(3) = N(6) + N(7) − 2 = N(5) − 1 エ N(3) ≧ N(6) + N(7) ≧ N(5) オ N(3) > N(6) + N(7) > N(5) カ N(3) ≧ N(5) − 1 かつ N(6) + N(7) ≧ N(5) + 1 設問4 図2の(12)、(13)のプログラムに必要な機能の正しい組合せを、解答群 の中から選べ。 1. 使用金額の総和からなる総計レコードを追加出力する。 2. 使用個数の総計を項目としてもつ総計レコードを追加出力する。 3. 総計レコードとその他のレコードを区別するための区分を、出力レコ ードの項目として出力する。 4. 総レコード件数を項目としてもつ総計レコードを追加出力する。 5. 入力ファイルを読み込み、各レコードに入力順序番号を項目として追 加出力する。 解答群 ア 1. イ 2. ウ 4. エ 5. オ 1.,2. カ 1.,3. キ 1.,4. ク 2.,3. ケ 3.,4. 設問5 図2のプログラム(18)の機能に関する次の記述中の[    ]に入れる 正しい答えを、解答群の中から選べ。 ファイル(5)の各レコードに企業向け、消費者向けそれぞれの[  a   ]を付加したレコードをファイル(19)として出力する。順%位を得るた めに[  b  ]を、金額%位を得るために[  c  ]を項目とし てもつレコードを(19)に追加出力する。 解答群 ア 順位      イ 使用金額    ウ 部品種類総数 エ 使用金額の総和 オ 総レコード件数 カ 発注金額 キ 部品番号    ク 用途区分