平成8年度 秋期 第二種情報処理技術者試験 午後

                        [更新日]1996.11.19
次の表に従って解答してください。 ┏━━━━┯━━━━━┯━━━━━┯━━━━━━┯━━━━━━━┯━━━━━━━┓ ┃問題番号│問1、問2│問3〜問6│問7〜問10│問11〜問14│問15〜問17┃ ┠────┼─────┼─────┼──────┼───────┼───────┨ ┃選択方法│  必須 │ 2問選択 │ 1問選択 │ 1問選択  │ 1問選択  ┃ ┠────┼─────┴─────┴──────┴───────┴───────┨ ┃試験方法│       13:00〜15:30      150分      ┃ ┗━━━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

平成8年度 秋期 第二種 午後 問1〜問2


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃次の問1,問2は必須問題です。全問解答してください。      ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 問1 構文解析に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。 浮動小数点定数の構文規則を次のように定義する。ここで、構文の記述に用い る記号の意味を表のように定める。また、英数字、.(ピリオド),+及び−は、 字句要素である。 表 構文の記述に用いる記号の意味 ┌────┬─────────────────────────┐ │ 記号 │ 意味 │ ├────┼─────────────────────────┤ │ ::= │ 定義する │ ├────┼─────────────────────────┤ │ | │ 又は │ ├────┼─────────────────────────┤ │ [ ] │ “[”と“]”で囲まれた構文要素は省略可能 │ └────┴─────────────────────────┘ 浮動小数点定数 ::= [符号]小数点定数[指数部]|[符号]数字列 指数部 小数点定数 ::= [数字列].数字列|数字列. 指数部 ::= E[符号]数字列 数字列 ::= 数字|数字列 数字 数字 ::= 0|1|2|3|4|5|6|7|8|9| 符号 ::= +|− 例:l23.456E25 -l23.E-5 .l23E+35 l23. この構文規則で定義される浮動小数点定数の解析手続きを、状態遷移図で表 現すると、図のとおりになる。ここで、円の中の数字は状態番号を、→○は初 期状態を◎は最終状能を示す。また、入力文字列は、左からl文字ずつ解析さ れる。 ┌────┐ 設問 図中の│ │に入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。 └────┘ 解答群 ア 英字 イ 英数字 ウ 数字 エ 符号 オ E カ e キ + ク − ケ . コ ,
問2 次の流れ図の説明及び流れ図を読んで、設問l〜3に答えよ。 〔流れ図の説明〕 英数字及び空白からなる文字列を、可逆圧縮する流れ図である。可逆圧縮と は、圧縮後の文字列から圧縮前の文字列を復元することが可能な圧縮のことを いう。 (1) 圧縮対象の文字列の長さは、1以上127以下である。 (2) 流れ図中のSは圧縮前の文字列を格納している配列であり、Pは圧縮後の文 字列を格納する配列である。配列の添字は1から始まる。 (3) 圧縮前及び圧縮後の文字列の終端を識別するために、S及びPの文字列には 末尾に終端文字が付いている。終端文字は圧縮の対象とはならない。 (4) Pの中で、圧縮マーク文字は圧縮の開始を示す。 (5) 終端文字及び圧縮マーク文字は、いずれも特定の制御文字である。 〔流れ図〕 設問1 文字列“IEEE”を圧縮した場合、流れ図の終了時点でのjの値を、解答 群の中から選べ。 解答群 ア 2 イ 3 ウ 4 エ 5 オ 6 設問2 文字列“ABCDDDDDDDABC”を圧縮した場合、圧縮前の文字列の長さに比 べて何文字短くなるか、文字数を解答群の中から選ベ。 解答群 ア 0 イ 1 ウ 2 エ 3 オ 4 カ 5 設問3 この流れ図についての説明として、誤っているものを解答群の中から 選ベ。 解答群 ア 圧縮前の文字列の長さ(終端文字を含まない)が3以下の場合、圧縮後の文 字列の長さは常に圧縮前の文字列の長さに等しい。 イ 圧縮前の文字列中に、英数字、空白、終端文字及び圧縮マーク文字以外の 文字が含まれていても、可逆圧縮が可能である。 ウ 圧縮前の文字列中に、同一文字が連続していない場合、例えば文字列” ABCDEF”を圧縮した場合には、圧縮後の文字列の長さが圧縮前の文字列の 長さよりも長くなる。 エ 圧縮前の文字列中に、同一文字が連続して4文字以上含まれていない場合、 例えば文字列“AABCCC”を圧縮した場合には、圧縮前と圧縮後の文字列の 長さは同じである。
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