平成8年度 秋期 第二種 午後 問16

                        [更新日]1996.11.19
間16 プログラム設計に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 ある通信販売の会社では,販売拡大キャンペーン期間中に商品を購入した顧 客の購入状況に応じて,催し物招待券と賞品抽選券を郵送することになった。 このために,売上伝票ファイルから招待券と抽選券を送る顧客を選び,宛先ファ イルを出力するプログラムを作成することになった。 このプログラムに関する条件は,次のとおりである。 (1)この会社では,1度でも購入したことのある顧客に対し,顧客番号を発行 し,顧客マスタファイルに登録する。 (2)期間中に商品コードA01001〜A02000又はB12001〜B12500の商品を購入し た顧客に対し,商品1個につき賞品抽選券を1枚送付する。 (3)期間中の購入金額の合計が5万円以上の顧客に,催し物招待券を1枚送付 する。 (4)1顧客に対し1件の宛先ファイルレコードを作成する。 (5)売上伝票ファイル,顧客マスタファイル,宛先ファイルの様式を図1に示 す。 (6)売上伝票ファイルは,顧客番号をキーとして,昇順に整列されている。 (7)このプログラムの入出力関連図を図2に示す。 (8)このプログラムのモジユール構造図を図3に示す。 (9)主なモジュールの実行条件と処理を表に示す。 売上伝票ファイル ┌────┬─────┬─────┬─────┬────┐ │購入日付│ 顧客番号 │商品コード│ 購入数量 │購入金額│ └────┴─────┴─────┴─────┴────┘ 顧客マスタファイル ┌────┬─────┬────┐ │顧客番号│ 顧客住所 │顧客氏名│ └────┴─────┴────┘ 宛先ファイル ┌────┬─────┬────┬──────┬─────┬───────┐ │顧客番号│ 顧客住所 │顧客氏名│ 抽選券枚数 │招待券枚数│ 購入金額合計 │ └────┴─────┴────┴──────┴─────┴───────┘ 図1 各ファイルの様式 表 主なモジユールの実行条件と処理 ┌───────┬─────────────────┬────────────────────┐ │ モジユール名 │ 実行条件 │ 処理 │ ├───────┼─────────────────┼────────────────────┤ │ 主処理 │ 売上伝票ファイルが終わるまで │ 前処理,顧客処理,招待券処理, │ │ │ │ 宛先処理を実行する。 │ ├───────┼─────────────────┼────────────────────┤ │ 前処理 │ − │ 0→抽選券枚数,0→招待券枚数, │ │ │ │ 〔 a 〕 │ ├───────┼─────────────────┼────────────────────┤ │ │ 〔 b 〕 │ 金額集計処理,抽選券処理, │ │ 顧客処理 │ 又は │ 売上伝票処理を実行する。 │ │ │ 〔 c 〕まで │ │ ├───────┼─────────────────┼────────────────────┤ │ 金額集計処理 │ 一 │ 購入金額合計+購入金額→購入金額合計 │ ├───────┼─────────────────┼────────────────────┤ │ │ A01001≦商品コード≦A02000 │ 抽選券枚数+購入数量→抽選券枚数 │ │ 抽選券処理 │ 又は │ │ │ │ B12001≦商品コード≦B12500のとき│ │ ├───────┼─────────────────┼────────────────────┤ │ 売上伝票処理 │ 一 │ 売上伝票ファイルを読む。 │ │ │ │ 対象期間外のデータは読みとばす。 │ ├───────┼─────────────────┼────────────────────┤ │ 招待券処理 │ 購入金額合計≧50000のとき │ 1→招待券枚数 │ ├───────┼─────────────────┼────────────────────┤ │ │ │ 顧客マスタファイルを読む。 │ │ 宛先処理 │ 〔 d 〕のとき │ 宛先ファイルのレコードを編集する。 │ │ │ │ 宛先ファイルを出力する。 │ └───────┴─────────────────┴────────────────────┘ 設問1 表の〔 〕に入れる正しい答えを,解答群の中から選ベ。 aに関する解答群 ア 0→購入金額合計 イ 0→購入数量 ウ 空白→顧客番号 エ 空白→顧客氏名 オ 空白→顧客住所 b.cに関する解答群 ア 宛先ファイルが終わる イ 売上伝票ファイルが終わる ウ 購入数量が変わる エ 購入日付が変わる オ 顧客氏名が変わる カ 顧客住所が変わる キ 顧客番号が変わる ク 顧客マスタファイルが終わる ケ 商品コードが変わる dに関する解答群 ア 購入金額合計≧50000 イ 顧客番号≠空白 ウ 招待券枚数>0 エ 招待券枚数>0 かつ 抽選券枚数=1 オ 招待券枚数>0 又は 抽選券枚数=1 カ 招待券枚数=1 かつ 抽選券枚数>0 キ 招待券枚数=1 又は 抽選券枚数>0 ク 抽選券枚数=1 設問2 抽選券発送の条件に対する限界値をテストするための,商品コードの値 の組として適切なものを,解答群の中から選ベ。 解答群 ア{A00501,A01501,A07001,B06001,B12251,B52501} イ{A00501,A01501,B07001,B12251,B17501} ウ{A01000,A01001,A02000,A02001,B12000,B12001,B12500,B12501} エ{A01000,A02001,B12001,B12501} オ{A01501,A02500,A02501,B12500,B12501,B12500,B12501} カ{A01501,B00001,B12501} キ{A01501,B12251} ク{B01501} 設問3 図4に示す顧客処理に対するホワイトボックステストにおいて,条件の判定 結果(真及び偽)を網羅し,かつすべての経路を少なくとも1回は通るように したい。 このための必要最小限のデータ件数を,解答群の中から選ベ。 解答群 ア 1  イ 2  ウ 3  エ 4 オ 5  カ 6  キ 7  ク 8
戻る 次頁:問17