平成9年度 春期 第二種 午後 問16

                        [更新日]2000.02.04
問16 プログラム設計に関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。 E君は,パソコンを使った販売出荷システムについて,次のような処理を考えた。 〔処理の概要〕 (1)販売係は,図1に示す販売データ入力画面を使って,販売データを入力する。 (2)販売データは,システムが一意に自動採番した販売番号の順番に,販売ファイル に格納される。 (3)1日の終わりに,販売ファイル,商品マスタファイル及び得意先マスタファイル から納品伝票ファイルを作り,図2に示す納品伝票を出力する。 (4)倉庫係は,納品伝票に従って商品をそろえる。 (5)配送係は,倉庫係がそろえた商品を納品伝票に従って納品し,販売ファイルの対 応する販売データに納品フラグを設定する。
販売データ入力

得意先コード    

得意先名          

商品コード商 品 名数量 単 価金 額
     
     
     
合計金額   

図1 販売データ入カ画面

     納品伝票    販売年月日

得意先コード           

 得意先名          

 住  所            

商品コード  商 品 名   数 量
   
   
   

図2 納品伝票

各ファイルのレコード様式を図3に示す。
図3 各ファイルのレコード様式
設問1 次の記述中の[ ]に入れる正しい答えを,解答群の中から選ベ。 E君の考えた処理の概要には,販売ファイルの納品フラグの設定に必要な情報 [ a ]が[ b ],から抜けている。 aに関する解答群 ア 金額 イ 合計金額 ウ 住所 エ 商品コード オ 商品名 カ 数量 キ 単価 ク 得意先コード ケ 得意先名 コ 販売番号 bに関する解答群 ア 商品マスタファイル イ 得意先マスタファイル ウ 納品伝票 エ 納品伝票ファイル オ 販売データ入力画面 カ 販売ファイル 設問2 商品は,倉庫内で荷棚に分類されている。荷棚には,商品コードと商品名が記 入されたラペルが貼ってあり,商品は商品コードの順番に並んでいる。 倉庫係の荷ぞろえの作業を考えた場合,納品伝票単位に荷棚から商品をそろえ る方法では,移動負荷が大きい。そのため,商品の荷棚の順番に納品する数量を 取り出し,倉庫の中を移動する回数を削減することを考えた。 そこで,E君は倉庫に送る納品伝票ファイルをもとに,倉庫側のパソコンを使 って,図4に示すモジユール構造のプログラムで出庫指示書を作成することにし た。出庫指示書の印刷モジユールでは,最小限必要なデータ項目を整列して,出 庫指示書を編集出力する。 ┌─────┐ │ 主処理 │ └──┬──┘ │ ┌───────────┼──────────┐ ┌────┴─────┐┌────┴─────┐┌───┴───┐ │ 納品伝票ファイル ││ 出庫指示書の印刷 ││ 納品伝票の │ │ の読込み │└────┬─────┘│ 編集出力 │ └──────────┘ │ └───────┘ ┌───┴─────┐ ┌──┴───┐ ┌──┴─────┐ │ 整列 │ │ 出庫指示書の │ └──────┘ │ 編集出力 │ └────────┘ 図4 出庫指示書作成プログラムのモジユール構造図 次の記述中の[ ] に入れる正しい答えを解答群の中から選ベ。 (1)倉庫係の荷ぞろえだけを考えた場合,主処理モジュールと出庫指示書の印刷モ ジュールの間で,モジュール間インタフェースのデータ項目として,少なくとも [ c ]が必要である。 (2)整列モジュールの整列キーは,[ d ]である。 cに関する解答群 ア 商品コード イ 商品コード,商品名 ウ 商品コード,商品名,数量 工 商品コード,数量 オ 商品コード,数量,得意先コード カ 商品コード,数量,得意先コード,販売番号 キ 商品コード,数量,得意先名,販売番号 ク 商品コード,数量,販売番号 dに関する解答群 ア 金額 イ 合計金額 ウ 住所 工 商品コード オ 商品名 カ 数量 キ 単価 ク 得意先コード ケ 得意先名 コ 販売番号

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