問l5 内部設計に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。 加工食品卸売業の会社で受注管理システムを開発しようとしている。そのシステム を利用した受注業務の概要は,次のとおりである。 [受注業務の概要] 1. 営業部で,注文書又は電話によって取引先からの注文を受ける。 2. 営業部では,当日の業務開始時点での在庫数量が記載された在庫一覧表によって 在庫のチェックをし,在庫が足りていればシステムに注文を登録する。 3. システムに注文を登録すると,同時に注文控えが作成されるので,営業部で保管 する。 4. 毎日,業務終了後の夜間バッチ処理によって在庫の引当処理を行い,在庫一覧表 を印刷する。在庫数量が注文数量に満たない場合は,在庫がある分だけ引き当て る。 5. 営業部では,毎日9時30分までに,(1)在庫引当状況の確認,(2)引当済みの注文 に対する受注登録,(3)翌日出荷する注文に対する出荷指示を行う。 6. 在庫引当状況の確認は,在庫引当状況表を印刷して行う。在庫不足で注文どおり 引き当てることができなかった注文は,取引先と調整し,引当数量で受注するか, 又は注文を取り消してもらう。 7. システムに受注を登録すると,同時に2枚複写の受注伝票が作成されるので, l枚を取引先に送付し,l枚を営業部で保管する。 8. システムに出荷指示をすると,同時に5枚複写の納品伝票(図3参照)が作成さ れる。作成した納品伝票のうち,納品伝票(営業部控)を営業部で保管し,毎日ll 時30分までに一括して納品伝票(経理部控)を経理部に送付し,残りの3枚を倉庫 に送付する。 9. 倉庫では,納品伝票を受け取った後,翌日の出荷準備を行う。出荷準備では, (1)出荷予定一覧表の印刷,(2)納品伝票の仕分け,(3)出荷予定一覧表と納品 伝票の突合せ,(4)トラックの配車などを行う。出荷指示書は倉庫で保管する。 l0. 出荷当日,出荷予定一覧表,配車表をもとに配達する商品を出荷し,納品伝票 (お客様控),受領証とともに取引先に配達する。 ll. 取引先に商品と納品伝票(お客様控)を納品し,受領証にサインをもらう。 12. サインされた受領証は倉庫で保管する。 受注業務のデータフロー図(DFD)を図1に,各種マスタファイルのレコード様式及び 納品伝票の様式を図2,3に示す。 ※ データフロー図の一部は省略してある。 図1 受注業務のデータフロー図(DFD)
取引先マスタファイル
在庫マスタファイル
図2 各種マスタファイルのレコード様式 図3 納品伝票の様式