3.2 情報処理技術者試験の対象者像

(11) 初級システムアドミニストレータ試験

役割と
業務
利用者側において情報技術に関する一定の知識・技能を有する者であり、担当する業務の情 報化を利用者の立場から推進するために、次の役割を果たす。
(1)現状業務における問題点を把握し、情報技術を活用してその解決を図る。
(2)必要とする情報システムの一部構築とその支援を行う。
(3)情報システムの提供者側に対する利用者の意見や要望を提起する。
(4)情報システムの運用環境とシステム利用環境を整備する。
期待する
技術水準
ユーザ企業において、担当する業務の情報化を利用者の立場から推進するため、次の知識・ 技能が要求される。
(1)仕事の進め方を把握し改善策を考えるためのシステム思考能力、それを支えるDFD、ワ ークフローなどの手法やコンピュータの活用法に関する知識を有する。
(2)情報システムの開発・利用について、ヒューマンインタフェース設計、テスト及びシステ ム運用に関する知識・技能を有する。
(3)パソコンやネットワークに関する基礎知識を有する。
(4)業務において表計算ソフトやデータベースソフトなどのツールを操作・活用できる。
(5)パソコン導入・運用・管理における実務的な知識・技能を有する。
(6)パソコンの様々な使い方やパソコン利用環境・オフィス環境に関する知識を有する。
(7)情報化推進のための話し方・文書の書き方・ビジュアル表現方法に関する知識を有する。

(13) 基本情報技術者試験試験

役割と
業務
情報システム開発プロジェクトにおいて、内部仕様に基づいてプログラムを設計・開発する 業務に従事し、次の役割を果たす。
(1)情報技術全般に関する基礎的な知識を活用し、システム開発プロジェクトの一員として貢 献する。
(2)与えられた内部設計書に基づいて、上位技術者の指導のもとにプログラム設計書を作成す る。
(3)標準的なアルゴリズムやデータ構造に関する知識に基づいて、プログラムを作成する。
(4)作成したプログラムのテストを実施する。
期待する
技術水準
情報技術全般に関する基礎的な知識を活用し、情報システム開発においてプログラムの設 計・開発を行うとともに、将来高度な技術者を目指す人材として、次の知識・能力が要求さ れる。
(1)情報技術全般に関する基本的な用語・内容を理解している。
(2)上位技術者の指導のもとにプログラム設計書を作成できる。
(3)プログラミングに必要な論理的思考能力を有する。
(4)一つ以上のプログラム言語の仕様を知っており、その言語を使ってプログラムを作成でき る。
(5)プログラムのテスト手法を知っており、テストを実施できる。

4 試験時間

    試験区分     午前    午後
9:30〜12:00(150分)13:00〜15:30(150分)
初級システムアドミニストレータ試験 多肢選択式(四肢択一)
80問出題して80問解答
多肢選択式
7問出題して7問解答
基本情報技術者試験試験 多肢選択式(四肢択一)
80問出題して80問解答
多肢選択式
11問出題して7問解答