固体力学研究室概要
金子堅司 教授 有山 尭 助教授
(1997.3.20死去)
航空機、原子炉(高速増殖炉)あるいは将来のエネルギー源として開発が進められている核融合炉などの圧力容器、第一壁材は、環境的にも負荷的にもかなり厳しい状況下で使用されるため、形状によっては局所的に塑性変形やクリープ変形を生じることが予想され、エネルギー使用の効率化や省資源的設計思想の浸透などと相まってより厳密な設計計算を行うことが要求される。
こうした要求に応えるために、固体力学研究室では、様々な構造物を構成する金属、セラミック、高分子材料あるいはそれらの複合体の変形や強度特性あるいは接合強度特性を実験的および解析的検討によって明らかにし、実際の構造物の設計と安全性評価に役立つ形式に体系化する研究が行われている。
こうした材料固有の変形・強度特性を精度良く知ることができなければ、いくら高性能なコンピューターで高精度の計算を行っても得られる結果は信頼性のあるものとはいえない。
本研究室には、材料が実際に使用されている複合負荷状態での変形や強度特性を調べるために、研究室独自の試験機も含め最新の豊富な測定機器が揃えられている。
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