環境安全センター紹介OUTLINE

環境安全センターの前身である環境保全センターは2005年9月に開設され、神楽坂キャンパス5号館(化学研究棟)における教育・研究活動で使用される化学物質による環境汚染を防止するとともに、学生・教職員および周辺住民の健康と生活環境を保全する役割を担ってきました。
大学における安全管理をより充実させるために大学の組織や諸規程を見直すなかで、大学全体の環境安全を守る組織として2010年4月に環境安全センターへ衣替えしました。現在は神楽坂キャンパス、野田キャンパス及び葛飾キャンパスにそれぞれ環境安全センターが設置され、業務を遂行しています。

業務内容

01 毒劇物や危険性物質の使用者への管理支援業務 (薬品管理、放射線管理、生物系実験管理、高圧ガス管理)

「毒物および劇物取締法」で規制される毒劇物や、消防法で規制される危険物など、各種法令で規制される化学物質等を危険性物質と定義し、法令に基づいた管理を実施しています。
法令はしばしば改正されており、法規制の対象外であった薬品が、突然、規制対象物質となることも珍しくありません。こうした状況の変化に対応して適切に管理を行うため、本学ではWebによる薬品管理システムIASOを導入しています。薬品はすべて納入時に検収してIASOに登録され、その後、使用の度に使用量を記載し、最後に空ビン処理(登録削除)を行うまで、在庫と使用量を常時監視できる体制をとっています。
薬品管理のほか、法令に基づく放射線管理、生物系実験管理、高圧ガス管理の支援も、本センターの業務です。

02 実験排水や実験室大気の監視測定及び改善指導に関する業務

大学の授業や研究では、多種多様な薬品が使用されています。学生並びに教職員の健康を守り、安全に実験を行うため、本センターでは「労働安全衛生法」に基づく作業環境測定を実施し、実験室内空気の化学物質濃度を監視しています。
さらに、実験に伴い大学の周囲に汚染が広がることのないように、排水基準項目に定められた化学物質の実験排水中濃度を定期的に監視しているほか、半導体ガスセンサーによって排気中の悪臭成分の常時監視も行っています。

03 実験廃棄物の適正管理及び処理に関する支援業務

本学で使用される化学物質は様々であり、実験で発生する廃棄物のうち、特に廃液はこれら化学物質の混合物となっています。
「廃棄物処理法」では廃棄物の処理を安全に実施し、環境汚染を引き起こさないようにすることが義務付けられています。本学では、廃棄物処理業者と協議して、法令に従った廃液の分別回収を実施しています。
環境安全センターでは、学生・教職員が実験廃棄物を適正に分別・回収できるよう支援活動を行い、不適切な分別や回収については指導助言を行っています。

04 環境保全及び安全に係る教育研究支援に関する業務

環境安全センターの業務に関して、法令に従い適正かつ安全に実験を行うため、関連する法令や本学における規則、ならびにそれらの背景となる環境科学および安全科学関連の基礎的な事項について、学生に対する安全教育や講習会の開催などを実施しています。

05 環境保全及び安全に関わる物理的化学的計測法開発等に関する研究業務

教育研究活動で使用される化学物質は多岐にわたるため、既存の法令に関わる分析法では対処できない場合もあり得ます。そのような場合は、新しい分析法の開発や既存分析法の改良などを行い、環境汚染や化学事故の未然防止を図っています。研究成果等については学会や学術雑誌で発表を行い、他の大学等への情報提供を進めています。

06 環境保全及び安全に関わる立ち入り調査・指導・助言に関する業務

学生、教員が教育研究活動の場で遭遇する、環境保全や安全に関する問題点について、環境安全センターの窓口で相談を受け付け、専門家の立場から指導・助言を実施しています。

07 その他センターの目的を達成するために必要な業務

学内で発生する様々な事象のうち、環境安全に関わるものについて、各種の分析機器を活用して現象を解明し、必要に応じて対策を講じています。

沿革・組織

2005年9月 環境保全センター(環境安全センターの前身)開設

2005年9月に神楽坂キャンパス5号館が竣工し、同時に環境保全センターが発足した。
この5号館には理学部と工学部の化学系4学科(理学部化学科・応用化学科、理学部2部化学科、工学部工業化学科)ならびにそれぞれの大学院が入居して教育・研究が開始された。
化学系の実験室が集中しているために危険な薬品が多く保管されることとなり、環境汚染や実験事故の危険性が増大すると予想された。このような状況を改善するために理学部と工学部の教授会が、環境汚染を防止するとともに学生・教職員ならびに周辺住民への健康影響を防止する組織として、環境保全センターの設置を理事会に要望した結果、環境保全センターの設置が認められた。
このセンターは設置の経緯から神楽坂キャンパス5号館のための組織と位置づけられ、管財課(神楽坂)の下部組織に組み込まれた。

2007年3月 安全管理検討委員会設置
2008年2月 同委員会が安全管理体制を答申:環境安全の基本方針が決定

大学内においては薬品(化学物質)に起因する実験事故が相次ぎ、安全管理について全学的に見直すこととなり、2007年3月に安全管理検討委員会が発足した。
1年近い検討を経て、2008年2月に同委員会から理事長に安全管理体制に関する答申が出された。この答申の中に、環境安全の重要性が記載されている。

2008年6月 安全管理体制準備委員会設置
2009年2月 同委員会が環境安全センターの設置を答申

理事会において承認された安全管理の基本方針を具体化するために、2008年6月に安全管理体制準備委員会が設置された。
審議の結果、2009年2月に同委員会が全学組織としての環境安全センターの設置を理事会に答申した。
理事会における審議の結果、5号館専属の組織であった環境保全センターが環境安全センターに移行することとなり、野田キャンパスにおいても相当する組織を管財課(野田)の中に設置することとなった。

2010年4月 環境安全センター発足

2010年4月に環境安全センターが学長の下にある部局のひとつとして開設され、神楽坂地区に本部がおかれた。
また、センターの事務的業務を行うための組織として管財課(神楽坂)の中に環境安全管理室が設けられた。野田地区においては管財課(野田)の中に担当者がおかれた。
安全管理検討委員会の答申に基づき、センターには危険性物質管理部門、放射線管理部門、生物系管理部門、防災管理部門、一般環境部門が設けられ、それぞれの部門長が任命された。ただし、一般環境部門については業務内容のほとんどが管財課と重なっているため、センターでは当分の間、部門長を置かない方針となった。

2010年10月 野田分室の設置

センター業務をより効率的に実施するために、2010年10月に野田キャンパスに環境安全センター野田分室が設置された。

2013年4月 葛飾キャンパス開学

葛飾キャンパス開学に伴い、2013年4月に葛飾キャンパスへ環境安全センターが設置された。

安全に研究を行ううえで基本ルールとなるのは、実験者や周囲の人々の安全の確保、周辺環境の保全、そして社会的、倫理的な規則の遵守です。化学や物理の知識に基づき、安全を確保して研究を進める体制を整えるとともに、その体制が社会的に受容されることにも配慮が必要です。

様々な危険性、毒性をもつ化学物質を安全に取り扱って教育・研究活動を行うために、毒劇法や消防法、労働安全衛生法などの法律の遵守が求められ、保護具や局所排気装置を利用し、実験廃液や廃棄物を適切に処理しながらの実験遂行が求められます。放射性物質や放射線発生装置の利用にあたっても、RI規制法や電離則などの遵守が求められます。さらに人や生物系の実験では、化学物質や放射線関連法規の遵守ばかりでなく、個人情報保護や動物愛護など倫理面にも十分配慮した研究計画をたて、事前に関連委員会の認可をうけることが必要です。一方、こうした研究活動の結果、周囲の環境に汚染などが漏洩することを防ぐため、排水基準の遵守や遺伝子組み換え生物の管理なども求められます。

このように、関連法規を遵守しながら安全に研究をすすめるために、環境安全センターには放射線取扱主任者、毒物劇物取扱責任者、環境計量士、公害防止管理者、作業環境測定士など関連法規に通暁し資格を有する技術者が所属し、薬品管理や廃棄物管理、排水管理などの支援業務、さらには各種講習会や環境安全教育の実施などの支援活動を行っています。

01 環境安全のしおり

第3版(2018年発行)

02 環境安全センター年報

環境安全センター 年報には 、センター業務に関する活動紹介や、環境安全に関する監視デー タ、状況評価が掲載されています。いわば、教育研究活動が行われている場所の安全状態を示す記録です。環境安全センターは、本書を通じて、フィールドプレーヤーである教員や学生が安心して実験できる環境整備に努めています。

2019年度

環境安全センター
神楽坂キャンパス

[取扱時間]8:30-17:00

環境安全センター/環境安全管理課・室
野田キャンパス

[取扱時間]8:30-17:00

環境安全センター/環境安全管理課・室
葛飾キャンパス

[取扱時間]8:30-17:00