問17 拡張 COMET を用いた家庭用タイマに関する次の記述を読んで, 設問 1 〜 3 に答えよ。
秒単位で設定した時間が経過すると,ブザー音を鳴らして知らせる家庭用タイマの システム構成を図 1 に,流れ図を図 2 にそれぞれ示す。
〔動作の説明〕
(1) 時間計測停止中で,かつブザー音が鳴っていないときに, データ入力部から秒単位で最大 999 までの計測時間値を設定できる。
(2) 時間表示部には,計測時間値を常に表示する。
(3) 時間計測停止中で,かつ計測時間値が 1 以上のときに, 開始/停止スイッチが押されると時間計測を開始する。
(4) 時間計測は,10 ミリ秒周期で発生するタイマ割込みの回数を数えることによって, 1秒を計測する。1 秒ごとに計測時間値を 1 ずつ減算する。
(5) 時間計測中に開始/停止スイッチが押されると,時間計測を停止する。
(6) 時間計測中に計測時間値が 0 になると,ブザー音を鳴らして時間計測を停止する。
(7) ブザー音が鳴っているときに,開始/停止スイッチが押されると,ブザー音を停止する。
図1 家庭用タイマのシステム構成
〔流れ図中の変数及び副プログラムの説明〕
(1) TIME は計測時間値を示す変数である。
(2) STS は制御状態を記憶する変数であり,0 は時間計測停止中,1 は時間計測中, 2 はブザー音が鳴っている状態を示す。
(3) SEC はタイマ割込みの回数を数えて 1 秒を計測するための変数である。
(4) DISP は変数 TIME の値を 3 けたの 10 進数に変換して, 時間表示部に表示する副プログラムである。
設問1 図 2 中の に入れる正しい答えを, 解答群の中から選べ。
a に関する解答群
ア STS = 0 イ STS = 1 ウ STS = 2
エ STS ≧ 0 オ STS ≧ 1 カ STS ≧ 2
b に関する解答群
ア 0 → STS イ 0 → TIME ウ 1 → STS
エ 1 → TIME オ 2 → STS カ 2 → TIME
設問2 次の記述中の に入れる正しい答えを, 解答群の中から選べ。
図 2 の流れ図中の変数 SEC 及び変数 TIME をそれぞれ 2 進数の変数としたとき, 必要とする最少ビット数は変数 SEC が ビット , 変数 TIME が ビットである。 拡張 COMET は 1 語 16 ビットの計算機であるので,変数 SEC 及び変数 TIME のどちらも 1 語で表すことができる。
解答群
ア 4 イ 5 ウ 6 エ 7 オ 8
カ 9 キ 10 ク 11 ケ 12 コ 13
設問3 次の記述中の に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。
ブザー音が鳴ってから 1 分間経過しても,開始/停止スイッチが押されなかったときは, ブザー音を停止する機能を追加することにした。この機能の追加方法として, タイマ割込み処理だけを変更することにした。これを実現するために, 図 2 に示す流れ図中のタイマ割込み処理を図 3 のように変更した。 その変更内容は次のとおりである。X はある既存の変数を示す。
STS = 1の判定結果が No の場合,次の処理を追加する。
変数 STS が 2 であれば,ブザー音が鳴っている 1 分を計測する変数 X に 1 を加算する。 加算した結果が であれば, 変数 STS を 0 にしてブザー音を停止する。
この変更方法において,変数 X として使用できる既存の変数は 。
e に関する解答群
ア 60 イ 100 ウ 3600 エ 6000 オ 36000
f に関する解答群
ア SEC だけである イ SEC 又は STS のどちらでもよい
ウ STS だけである エ STS 又は TIME のどちらでもよい
オ TIME だけである カ TIME 又は SEC のどちらでもよい