問17 マイコンを用いた電子アイロンに関する次の記述を読んで,設問 1 〜 3 に答えよ。 電子アイロン(以下,アイロンと呼ぶ)の温度制御部のシステム構成を図 1 に示す。 拡張 COMET は,1 秒ごとに発生するタイマ割込み(割込み 0)の処理で, アイロン底部の温度(アイロン温度)を制御する。
〔アイロン温度制御の説明〕
ヒータを ON にすることによってアイロン温度が上昇する。
温度センサの値を A/D 変換器を介して読み込むことによって, アイロン温度が計測できる。
キー SW で設定した温度と計測したアイロン温度を 10 秒ごとに比較し, その結果に応じて表 1 の中から一つの制御番号を選択する。
(3) で選択した制御番号に従って,ヒータを ON 又は OFF にする。
図1 システム構成
表1 設定温度と制御番号との関係
(設定温度−アイロン温度)
ON 時間 (秒)
a に関する解答群
ア 143 イ 144 ウ 145 エ 146 オ 147
b,c に関する解答群
ア 1 イ 2 ウ 3 エ 4 オ 5 カ 6
d に関する解答群
ア 0 → HEATON イ 0 → TIME ウ 1 → HEATON
エ 1 → TIME オ 2 → HEATON カ 2 → TIME
キ 4 → HEATON ク 4 → TIME
e に関する解答群
ア HEATON < TIME イ HEATON > TIME ウ HEATON ≠ TIME
エ HEATON ≦ TIME オ HEATON ≧ TIME
アイロンの温度制御部を構成する要素の異常又は故障を検出し,アイロンの安全性を 向上させるために,次の機能を追加した(図 4 参照)。
ハードウェア:1.5 秒以内に 1 が書き込まれないと,ヒータを OFF に するヒータ制御装置を追加した。
ソフトウェア:1 秒ごとのタイマ割込み処理の先頭で,追加したヒータ制御装置に 一定時間 1 を出力する。
図4 ヒータ制御装置追加後のシステム構成
この機能の追加で検出できる異常又は故障は と である。
解答群
ア A/D 変換器の精度悪化 イ 温度センサの故障 ウ 拡張 COMET の停止
エ キーSWの故障 オ タイマの停止 カ ヒータの故障