(2)モデム間の通信速度は9,600ビット/秒で,データ圧縮と誤り訂正は行わない。 (3)送受信を行うプログラム間では,図2に示すパケットの形式でデータを通信する。 ┌───────┬────────────────┬────────┐ │ ヘッダ部 │ データ部 │ チェックサム │ │ (3バイト) │ (5l2バイト) │ (1バイト) │ └───────┴────────────────┴────────┘ 図2 パケットの形式 (4)受信側プログラムは,送信側プログラムから1パケットを受信するたびにチェッ クサムを調ベ,正しい場合はACKを,正しくない場含はNAKを送信側プログラム に返す。ACK,NAKともに4バイトとする。 (5)送信側プログラムは,1パケットを送信したあとで,受信側プログラムからACK が返ってきたときは次のパケットを送信し,NAKが返ってきたときは同じパケット を再送する。 (6)送信側プログラムは,最後のパケットのとき,ヘッダ部に最後のパケットである ことを示す記号を記録して送信する。受信側プログラムは,最後のパケットを正 しく受信したときACKを送信側プログラムに返し,終了処理を行う。送信側プログ ラムは,受信側プログラムからのACKを確認後,終了処理を行いプログラムを終了 する。 (7)送信側プログラムは,チェックサムの作成を含め,バケットを作成してモデムへ の送信を開始するまでにl0ミリ秒を必要とする。同様に受信側プログラムも,パ ケットをモデムから受信後,チェックサムを検査して,ACK又はNAKの送信を開始 するまでに10ミリ秒を必要とする。それ以外の処理時間は無視できるものとする。 (8)データ通信中の誤りは,チェックサムで必ず検出できるものとする。 設問1 次の記述中の[ ]に入れる正しい答えを,解答群の中から選ベ。 送信側プログラムから受信側プログラムへ614,400バイトのデータを転送する。 その際に,誤りが発生しなかったと仮定すると,送信側から送信するパケット数は [ a ]個となり,データ通信時間は[ b ]秒となる。また,誤りが6回発 生した場合,データ通信時間は[ c ]秒余計にかかる。 解答群 a 答クb 答カ c 答ウ ア 3.25 イ 3.32 ウ 3.37 エ 650 オ 662 カ 674 キ 1,191 ク 1,200 ケ 1,536 設問2 この通信仕様に関する次の記述のうち,データ通信中の誤りの発生率の高低に かかわらず正しいものを,解答群の中から選ベ。 解答群 答エ ア データ部の長さを半分にすると,プログラム間のデータ通信時間は短くなる。 イ パリティを“あり”にすると,可変長のバイナリデータを転送できる。 ウ ヘッダ部に有効データ長の領域をもつと,可変長のバイナリデータを転送できる。 工 モデム間の通信速度を速くすると,プログラム間のデータ通信時間は短くなる。 オ 受信側プログラムが1パケットごとにACK又はNAKを返すのではなく,5パケット ごとにACK又はNAKを返す方が,プログラム間のデータ通信時間は短くなる。 問6 日程計画に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。 あるプロジェクトを最短の日数で,しかもできるだけ少ない費用で完成させるため に,請負業者を選定する。 このプロジエクトは,A〜Hの八つの作業に分割できる。これらの作業の間には, 表1に示す先行関係がある。すなわち,先行作業がある作業は,その先行作業が完了 するまで開始できない。 業者X,Yに各作業を委託した場合の作業日数と費用は,表2に与えられている。 各作業について,業者Xの方が業者Yよりも作業日数は多いが費用は少ない。
業者Xに全作業を委託した場合と,業者Yに全作業を委託した場合とについて, PERTの図(アローダイアグラム)を次に示す。 図 プロジェクトのアローダイアグラム 設問 次の記述中の[ ]に入れる正しい答えを,解答群の中から選ベ。 (1)業者Xにすべての作業を委託したとき,プロジェクトの完成に必要な費用は [ a ]であり,完成までの所要日数は[ b ]である。 (2)業者Yにすべての作業を委託したとき,プロジェクトの完成に必要な費用は 94であり,完成までの所要日数は35日である。このときのクリティカルパス はBEGH(業者Yの図の太線部)である。一部の作業を業者Xに委託すれば, 所要日数は35日のままで費用をより少なくできる。このときの最少費用は [ c ]である。 解答群 a 答オb 答イ c 答キ ア 35 イ 41 ウ 63 エ 74 オ 77 カ 86 キ 87 ク 88 ケ 89 コ 90