コンピュータ

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 コンピュータとは、電子素子の組み込まれた電子回路によって算術、論理、 比較演算などを内蔵されたプログラムにしたがって高速に自動演算する装置を いう。電子素子の初期のものは真空管が使われ、その後トランジスタや、ダイ オードに変り、集積回路が使われ、さらに大規模集積回路に代るなど、動作は ますます高速化し、大容量化、形態の小型化、軽量化、省力化、低価格化の一 途を辿っている。また、電子式卓上計算機とコンピュータとの大きな違いは、 記憶装置内にプログラムを記憶させてそれを実行させるかどうかにある。プロ グラムを使って計算機械を制御することを最初に考案したのは、イギリスのチ ャールス・バベジで、1821年にディファレンス・エンジン、1834年にアナリ ティカル・エンジンとよばれる機械装置を作製するが未完成に終った。最初に 実験的に成功したのはペンシルバニア大学で作製された“ENIAC”である。ま た、1951年にはレミントン・ランド社が初めて“UNIVAC I”を商品化した。
パラメトロン電子計算機(FACOM 201)  昭和35年(1960)、日本電信電話公社(今のNTT)電気通信研究所で完成され た“パラメトロン計算機 MUSASINO 1号”を基にして、富士通信機(株)が これに改良を加え“FACOM 201”として製作販売した。昭和35年から本学で研 究、教育用として使用していたもので、40ビット固定小数点、加減算1.8ミリ 秒、コアメモリ1,024語、パラメトロン約6,000個、真空管約170本、トラ ンジスタ約450個が使用されている。