「一面の真理」

 「一面の真理」は、このような表現をとることが多い。多面的でないものは本当にないのか。あっても良いのである。もっともらしく論理展開しているが、実はなにも証明してはいないのである。「一面の真理」は、昨今はやりの宗教(かの宗教という意味ではなく、メジャーな宗教まで含めた宗教)が用いる常套手段でもある。今回ひっかかった人は要注意。最近は、公器といわれる新聞でも「一面の真理」が散見されるのだから始末に負えない。新聞記者の質が落ちている証しである。


「一面の真理」の特徴

 1.言い切っている。
 2.直前にもっともらしい議論を伴っている。
 3.その瞬間、読者や聴衆の思考が停止する。


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