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本シンポジウムには本学物理学専攻教員他、大学学部生院生、量子情報を専門とする研究者、一般からの希望者等をあわせておよそ90名の参加者がありました。


山本喜久氏(スタンフォード大学名誉教授)からは、内閣府のプロジェクトImPACTにおける最近の成果について発表がありました。特に氏の開発した光学的なコヒーレント・イジングマシンと、D-wave社の開発した超伝導方式のイジングマシンに同一の問題を解かせた場合の比較について、興味深い報告がありました。

根本香絵氏(国立情報学研究所教授)からは、量子コンピュータについて物理学的な視点からの解説をして頂き、特にデコヒーレンスに伴って発生する量子ビットのエラーをどのように訂正するかについて詳細な説明がありました。

中村泰信氏(東京大学先端科学技術研究センター教授)からは今日の超伝導による量子情報技術が、どのような経緯を経て発展したのかについての解説がありました。特に超伝導による巨視的量子現象の実現が、意図せずに量子コンピュータの要素技術に結びついていったという面白い逸話を聞かせて頂きました。

蔡兆申氏(東京理科大学教授)からは、超伝導人工原子から発生したマイクロ波単一光子を利用する新しい量子計算方式について、最新の結果についての報告がありました。

また会場からは今後の量子情報の研究について理論と実験のどちらを重視していくべきか、などについて多数の質問があり、各講演者からは独自の視点からのコメントを頂きました。

(文責 
佐中薫@シンポジウム実行委員)

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