東京理科大学 理学部第一部化学科 築山研究室

研究室への配属を希望する方(学部生)へ

築山研究室ではレーザーを用いて気相における分子の性質をミクロな視点から解明することを目標としています。さらに、野辺山の望遠鏡を用いた新しい星間分子の探索も行っています。量子化学が好きな学生だけでなく星間化学などに興味のある学生も大歓迎です。

我々の研究室では化合物を新たに合成することはありません。レーザーを用いた分析手法を駆使することで分子の示す性質を一つ一つ解き明かしていくことが使命であると考えています。実験で得られたスペクトルには皆さんの思っている以上に分子に関する情報が含まれており、これを量子化学の知識を基に解き明かしていきます。解析には大変な時間と労力がかかりますが、自分が実験をして得たスペクトルから分子の性質を解き明かすことができたときの喜びは非常に大きなものです。

築山研究室で“分子の世界”に浸ってみませんか?

研究室見学について

研究室は月〜金曜日の10:00〜18:00がコアタイム(研究室の活動時間)となっています。この時間帯であれば基本的に誰かは在室していますのでいつでも気軽に訪れてください。築山先生を含め、研究室のメンバーに直接話を聞きたいときには事前にメールでアポイントを取ってください。

研究室の場所

研究室(実験室)の場所は5号館2階0207、築山教授個室は5号館2階0223です。

年間の行事など

化学系学科では毎年、春と秋に研究室対抗のソフトボール大会があります。築山研究室は毎年下仲研および由井研と合同で試合に出ています。2014年、2015年度の春大会で優勝、2016年秋大会では準優勝、2017年の春大会ではベスト4に進出しています!

2018は…。ソフトボール大会前には上位進出目指して練習を行います!

夏には毎年長野県の軽井沢にて1泊2日で研究室合宿を行っています。

合宿と言っても勉強などをするわけではありません!築山先生がテニスとゴルフが好きなので、親睦を深めるテニス・ゴルフ合宿を行なっています。1日目は到着後からテニス!経験があるかどうかは関係ありません!学生だけでなく、築山先生にもしごかれます...。

築山先生「左右に走って、球に喰らいつけ!!」

夜はご飯を食べた後に先生を交えて飲み会もあります。昨年度は花火もしました!

合宿2日目はゴルフの打ちっぱなしへ。自然の中で気持ちいいです。ゴルフの最中には研究室のメンバーでニアピンやドラコンをやります。優勝者には築山先生から御褒美があるとかないとか・・・?

夏のイベントとしてもう1つ、オープンキャンパスがあります!外部の人に理科大や築山研究室のことを知ってもらういい機会です。学部4年生が主体となって研究室紹介などを行っています。

築山研では飲み会、たこパなどが先生や学生の気分で突発的にあったりします。頻度が多いわけではないですが、花見やイベントの打ち上げをしたり、他研究室との合同飲み会があったりします。

その他のイベントとして、年度初めに他大学の研究室と合同でセミナーを行っています。今年度は昨年度に引き続き、東工大藤井・石内研、北里大石川研、静岡大松本研と合同で行いました。このセミナーでは最新の研究成果を発表し合うとともに、テニスなどのレクレーションや懇親会を通じて、研究室間の親睦を深めています。

よく動き、よく飲み、よく勉強し、よく研究する、それが築山研究室です。 ぜひ見学などに来てみてください!!

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よくある質問 Q&A

築山研究室ってどんな研究室?

一言で言ってしまえば非常に自由な研究室です。先生や院生から特にこれをやれと言う指示は出ません。かといって何も助けてくれないというわけではなく、先輩や先生などに聞けばいくらでも教えてくれます。学生のやる気次第でいろいろとできる研究室です。

他の研究室とどこが違うの?

築山研究室は物理化学の研究室です。扱う試薬の種類は少なく、白衣を着てやるような実験はしません。また、レーザーの数にも限りがあるので実験していない間はデータの処理や各自の勉強などをしています。有機化学などの実験室のように合成などの実験がメインというよりはデータ処理が多く、デスクワークが少し多めの研究室です。

配属の判断基準は?

一番大事なのは、面接での印象です。学業成績やサークル・部活などの課外活動についても、もちろん考慮します。向き・不向きという観点から言えば、量子化学が好きだ、得意だという人、論理的思考能力に優れる人には向いていると思います。次のような若者はご遠慮願います。覇気やる気のない人、協調性を著しく欠く人、意味不明なことを言う人。

大学院入試のための準備期間は?

大学院志望者に対しては、必要に応じ試験準備期間を認めています。また介護・教育実習などによる休みも差し支えありません。

外部の大学院への進学はできますか?

もちろんできます。過去には東大、東工大を含めて多くの大学院進学者を輩出しています。基本的に他大学の院に進学したい人は自分で興味のある研究室を探して、そこの教授に承諾をとって受験することになります。これまで多くの学生を他大学に送り込んできたので、進学先に迷っている人には相談に応じることもできます。

内部進学の人は?

推薦をもらうことができれば7月からは院試勉強をする必要がありません。そのため自分の研究や雑誌会の準備に集中することができます。

就職活動と研究室両立できるの?

就職活動は問題なくできます。雑誌会とゼミを参加すればあとは自由に就職活動をしても平気です。レーザーを扱うのでスーツも汚れる心配がなく、安心してスーツで実験できます。

研究室生活ってどんな感じ?

何も四六時中実験をしているわけではありません。取得したデータをまとめたり、ゼミや雑誌会の準備をしたり、掃除をしたり装置の修理をしたり・・・。その日その時その人によって行う内容は様々です。また、定期的にディスカッションがあり、進捗状況の確認や情報の共有などをしています。それと、できる限り研究に専念しようとする姿勢が大切です。

ゼミ、雑誌会って?

雑誌会は週に1回、先生やみんなの前で各々が論文紹介をする場です。パワーポイントなどでプレゼンをし、勉強も兼ねての発表をしてもらいます。ゼミは学生主体で行う勉強会のことで、何かしらの教材を用いて主に量子論や光化学など、築山研に関連のある勉強をして理解を深めていきます。

実験って大変?

光化学や量子論が好きな人にとっては苦にはならないと思います。ただし物理化学の実験は装置に依存することが多く、それ故に装置が壊れると何もできません。(当然、修理しますがコレがなかなか大変・・・)更にいうと装置の調子がいい時は、次はいつ壊れるかわからないので、出来るときに一気にデータをとってしまう時もあります。ケースバイケースです。

量子とか光化学とか、難しそう・・・。

なんとかなります。逆に教科書だけの知識では足りないことも多く、実際に装置を触って実験をすることで4年生からでも理解できます。重要なのは知識ではなく、やる気と体力です!

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外部卒業研究について

以下のような研究テーマがあります。外研希望者は必ず事前に詳細は築山教授まで相談してください。

情報通信研究機構(NICT) テラヘルツ波リモートセンシング チーム(小金井)

  • 月、火星における水資源探査を行うテラヘルツセンサの開発
  • 衛星CO2, CH4グローバルデータ解析による地球環境変動研究
  • “キレイな空気”(大気汚染)天気予報
  • 木星圏探査衛星のTHzデータ解析研究 など。
  • 笠井主任研究員からのメッセージ
  • 「学生さんお待ちしておりまする。うちの研究室に来るとガイジンと一緒に研究するので英語が上達しますっ」

東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 分子機能科学領域 藤井・石内研究室

  • ナノ・ピコ秒2波長分光法によるクラスター内反応の研究
  • 分子クラスターの超音速ジェット赤外分光

東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系 長谷川研究室

  • 高強度レーザー光と気相分子・イオンの相互作用の解明
  • フェムト秒レーザー光を用いた実時間測定、高分解能レーザー光を用いた状態分布計測
  • 短パルス生成、軟X線発生、分子配列などの高強度レーザー光を利用した応用実験

東京大学大学院 新領域創成科学研究科 環境システム学専攻 戸野倉研究室

  • 大気環境動態、大気化学反応の解明
  • 大気微量計測手法の開発 等