IMPLICIT文
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green dotIMPLICIT文

REAL,INTEGERなどの文で明示的に変数の型宣言をしないと変数名の 先頭の文字によって、省略時の型は名前がi,i,k,l,m,nで始まる変数は、 整数型にそれ以外は実数型になる。IMPLICIT文は、暗黙指定による型を 変更するときに用いる。本書では、プログラムの可読性を高めるために、 プログラム内で使用する変数は明示的に宣言する。
IMPLICIT NONEを指定すると暗黙の型宣言を無効にすることができる。 つまり、型宣言をしていない変数名があった場合は、コンパイルエラー になる。変数名を多く使うプログラムを作成する場合は、型宣言に変数名が ぬけないように、IMPLICIT NONEを使うことを勧める。

  IMPLICIT NONE
    または、
  IMPLICIT 型指定子(x1,x2-x3,…)

[例1]
a,b,c,xで始まる変数を整数型にする。たとえば、 a,b1,b2,count,c1,c2,xは整数型になる。
IMPLICIT INTEGER(a-c,x)

[例2]
seisu,i,jを整数型に宣言し、それ以外の変数名を無効にする。
4行目は、seisuuが宣言されていないのでコンパイルエラーになる。 このようにタイプミスを発見できる。

    IMPLICIT NONE
    INTEGER :: seisu,i,j
    seisu=123
    seisu=seisuu+10        !コンパイルエラーになる
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