組込み手続
JIS-Fortran 90の組込み手続は、数値関数、数学関数、文字関数、文
字問合わせ関数、種別関数、論理関数、数値問合わせ関数、ビット操作
手続、転換関数、浮動小数点数操作関数、ベクトル及び行列の乗算関数、
配列集計関数、配列問合わせ関数、組込みサブルーチン等に分類するこ
とができる。
引数実在問合せ関数
数値関数
- ABS:絶対値を求める
- AIMG:複素数の虚部を求める
- AINT:整数値へ切捨てる
- ANINT:小数部分を四捨五入する
- CEILING:引数以上で最小の整数を求める
- CMPLX:複素数型へ変換する
- CONJG:共役複素数を求める
- DBLE:倍精度実数型へ変換する
- DIM:超過文を求める
- DPROD:倍精度実数型の積を求める
- FLOOR:引数以下で最大の整数を求める
- INT:整数型へ変換する
- MAX:最大値を求める
- MIN:最小値を求める
- MOD:余りを求める
- MODULO:剰余を求める
- NINT:最も近い整数を求める
- REAL:実数型へ変換する
- SIGN:符号を変更する
数学関数
- ACOS:逆余弦を計算する
- ASIN:逆正弦を計算する
- ATAN:逆正接を計算する
- ATAN2:逆正接を計算する
- COS:余弦を計算する
- COSH:双曲線余弦を計算する
- EXP:指数を計算する
- LOG:自然対数を計算する
- LOG10:常用対数を計算する
- SIN:正弦を計算する
- SINH:双曲線正弦を計算する
- SQRT:平方根を計算する
- TAN:正接を計算する
- TANH:双曲線正接を計算する
文字関数
- ACHAR:ASCII大小順序における指定した番号の文字を求める
- ADJUSTL:文字列を左詰する
- ADJUSTR:文字列を右詰する
- CHAR:コンパイラ大小順序における指定した番号の文字を求める
- IACHAR:ASCII大小順序における文字の番号を求める
- ICHAR:コンパイラ大小順序における文字の番号を求める
- INDEX:部分列の開始位置を求める
- LEN_TRIM:末尾の空白を除いた文字長を求める
- LGE:2つの引数の辞書順を求める(以上)
- LGT:2つの引数の辞書順を求める(より大きい)
- LLE:2つの引数の辞書順を求める(以下)
- LLT:2つの引数の辞書順を求める(より小さい)
- REPEAT:文字を繰返し連結する
- SCAN:集合中の文字について文字列の検索する
- TRIM:末尾の空白の削除する
- VERIFY:集合中の文字についての包含の検査する
文字問合わせ関数
種別関数
- KIND:種別型パラメタ値を求める
- SELECTED_INT_KIND:指定した指数範囲を表現できる整数型の種別型
パラメタ値を求める
- SELECTED_REAL_KIND:
指定した精度と指数範囲を表現できる実数型の種別型パラメタ値を求める
論理関数
数値問合わせ関数
- DIGIT:数体系の有効けた数を求める
- EPSILON:1に対してほとんど無視できる値を求める
- HUGE:数体系における最大値を求める
- MAXEXPONENT:数体系における最大指数を求める
- MINEXPONENT:数体系における最小指数を求める
- PRECISION:10進精度を求める
- RADIX:数体系の基数を求める
- RANGE:10進指数範囲を求める
- TINY:数体系における正の最小数を求める
ビット問合わせ関数
ビット操作手続
- BTEST:ビットを検査する
- IAND:論理積を計算する
- IBCLR:ビットの消去する
- IBITS:ビット列の取出す
- IBSET:ビットの設定する
- IEOR:排他的論理和を求める
- IOR:論理和を求める
- ISHFT:論理けた移動する
- ISHFTC:循環けた移動する
- NOT:論理否定を求める
転換関数
- TRANSFER:第1引数を第2引数の型として扱う
浮動小数点数操作関数
- EXPONENT:数体系の数の指数部を求める
- FRACTION:数体系の数の仮数部を求める
- NEAREST:指定した方向で最も近い処理系の数を求める
- RRSPACING :指定した数の前後での数体系の数の早退間隔の逆数を
求める
- SCALE:実数と基数の整数べきとの積を求める
- SET_EXPONENT:指数部の設定を行う
- SPACING:指定した数の前後で数体系の数の絶対間隔を求める
ベクトル及び行列の乗算関数
- DOT_PRODUCT:2つの1次元配列の内積を計算する
- MATMUL:行列積を計算する
配列集計関数
- ALL:配列要素の値がすべて真のとき真を求める
- ANY:配列要素の値が1つでも真のとき真を求める
- COUNT:真である配列要素の個数を求める
- MAXVAL:配列要素の最大値を求める
- MINVAL:配列要素の最小値を求める
- PRODUCT:全配列要素の積を求める
- SUM:全配列要素の和を求める
配列問合わせ関数
- ALLOCATED :配列の割り付け状態を調べる
- LBOUND:配列の次元の下限を求める
- SHAPE:配列またはスカラの形状を求める
- SIZE:配列要素の総数を求める
- UBOUND:配列の次元の上限を求める
配列構成関数
- MERGE:選別式に従った配列の選択的な併合を求める
- PACK:選別式に従った多次元配列の1次元配列への詰込みを行う
- SPREAD:次元追加による配列の拡張を求める
- UNPACK:選別式に従った1次元配列の多次元配列への配布を行う
配列変形関数
配列操作関数
- CSHIFT:循環移動を求める
- EOSHIFT:切捨て移動を求める
- TRANSPOSE:2次元配列の転置を求める
配列内位置関数
- MAXLOC:配列中の最大値の位置を求める
- MINLOC:配列中の最小値の位置を求める
ポインタ結合状態問合わせ関数
- ASSOCIATED:結合状態を調べるまたは比較する
組込みサブルーチン
- DATE_AND_TIME:日付と時刻を返す
- MVBITS:指定した整数から他の整数へのビット列の複写する
- RANDOM_NUMBER:疑似乱数を返す
- RANDOM_SEED:疑似乱数の初期化と再始動を行う
- SYSTEM_CLOCK:時刻を求める