プログラミングを始める前に

C言語の練習をするためには、プログラムを作るソフトと、プログラムを動かすソフト
が必要です。
まず、プログラムを作るソフトですが、実は特別なソフトは必要ありません。
メモ帳などの、ごく普通のテキストエディタで作ることが出来ます。

次に、プログラムを動かすソフトです。これには特別なソフトが必要です。
C言語のプログラムを動かすソフトは、コンパイラと呼ばれています。
コンパイラを使うと、C言語で作られたプログラムを動かすことが出来ます。

コンパイラのインストール

前項で説明したように、C言語の練習にはテキストエディタとコンパイラが必要です。
幸いなことに、どちらも学習に十分な機能を持つソフトが無料で入手できます。
次に紹介するのは、無料ながら有名で実績あるコンパイラです。

Borland C++ Compiler

Borland社から市販されているプログラミングソフト Borland C++ Builder から、
プログラムの管理とエディタ機能を除いた部分を無料で配布したコンパイラです。
多くのC言語の入門書に付属しており、学習用の定番でお勧めです。

この教材では、上記のコンパイラを使って進めていきます。
C++ Compiler 5.5をインストールする方法については、以下の説明を参照してください。

C++ Compiler 5.5のインストール

freecommandlinetools2.exe を実行してください。インストール実行時には、使用許諾契約をよくお読みいただき、[同意する]ボタンを押して先へ進んでください。

コンパイラのインストール方法及び使い方は、以下のページを参照してください。

Borland C++ Compiler 5.5 - FAQ
http://dn.codegear.com/jp/article/33545

石原高のオレ流C++独学塾
http://dn.codegear.com/jp/article/36789


環境変数の設定

C++Compilerを使うには、環境設定作業を行う必要があります。

まず、PATHの設定です。
[スタート]メニューから、[設定|コントロールパネル]で[システム]を選択し、「システムのプロパティ」ダイアログの[詳細設定]ページで[環境設定]ボタンをクリック。



図1 システムのプロパティ

「変数」項目から「Path」を探して[編集]ボタンをクリック。表示されたダイアログボックスの[変数値]項目に、C++Compilerをインストールしたディレクトリc:\borland\bcc55\bin を追加します。
ここにPATHを通しておけば、DOS窓から使えます。

図2 システム変数の編集

もうひとつやっておかなければならないのが、bcc32.cfgとilink32.cfgの作成です。
まず、c:\borland\bcc55\bin にbcc32.cfg という名前のファイルを作って、メモ帳を開いて以下の内容を入力。

-I"c:\borland\bcc55\include"
-L"c:\borland\bcc55\lib"

ilink32.cfgも同じ場所に作り、以下の内容を入力。

-L"c:\borland\bcc55\lib"

以上で作業は終了です。