人工イクラをつくろう!

目的

    
イクラのぷにぷに感は、クセになりますね。科学の実験で、その感触を自分で作ってしまいましょう!

用意するもの


●アルギン酸ナトリウム(理科教材を取り扱っているお店で売っています)     
●塩化カルシウム(理科教材を取り扱っているお店で売っています)     
●ガーゼ     
●ビーカー(500ml×2)     
●プラコップ     
●かきまぜ棒
●駒込ピペット     
●輪ゴム
以下色をつけるための材料     
●食紅(微量)     
●オレンジジュース(微量。本物のイクラの色に近づけたいときに使えます。)

    

実験手順

   


@100mlの水をビーカーにとり、ガラス棒でまぜながら、1gのアルギン酸ナトリウムを少しずつ加えて溶かします。
  (少しずつがポイントです!全部溶けるまでに10分位かかります。だんだんネバネバしてきます。)    

    
Aプラコップに100mlの水を取り、20gの塩化カルシウムを溶かします。    

   


Bアルギン酸ナトリウムを溶かした水溶液を駒込ピペットで吸って、塩化カルシウム水溶液の中に1滴ずつたらしていきます。    


C 空きビーカーにガーゼを置き、輪ゴムでとめて、Bでつくった透明イクラをこし、しっかり水で洗います。     

本物のイクラに近づけるために

   

   
Dアルギン酸ナトリウム水溶液のビーカーに、オレンジジュースを附属のストローで5杯位いれて混ぜます。     
 (ビーカーの中は黄色になります。)    

    
E Dのビーカーの中に、食紅を、附属のスプーン半分位入れて混ぜます。
綺麗なオレンジ色になります。    


F Eの液体を駒込ピペットで吸い取り、Aのなかに入れてきます。     
本物のイクラそっくりのつぶつぶが出来上がります。     

なぜ人工イクラができるのかな?

    
人工イクラの成分であるアルギン酸 は、塩化カルシウム水溶液のカルシウムイオンと作用すると、     
水に溶けにくくなり表面だけが固化し、膜ができます。
この膜は、イオンのような小さな粒子は通しますが、デンプンのような大きな分子は通すことができません。     
なので、内側は液体状となり、外側は膜であるようなカプセルが作製できるのです。
ところで、なんで人工イクラなんていうのでしょうか?     
実は、回転寿司等で実際にこの実験と同じような製法で作られた人工イクラが出回っているのです!     
あなたも、一度は食べた事があるかもしれませんよー。     

参考資料


静岡理工科大学 生命科学研究室 [http://www.sist.ac.jp/ms/rika/2001/010623/020623-1.htm]

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