問17 マイコンを応用したモータの制御システムに関する次の記述を読んで,設問l〜3 に答えよ。 図に,モータの回転数を一定に保つ制御システムを示す。このシステムは,次の動 作をする。 (l) 拡張COMETに接続したD/A変換器で電圧を変化させ,モータの回転を制御 する。D/A変換器の出力は,入力値を大きくすると高くなる。 (2) モータの回転は,入力電圧が高くなると速くなり,入力電圧が低くなると遅く なる。 (3) 回転検出器は,モータの回転に伴ってパルスを発生する。モータl回転ごと にl6個のパルスを発生する。 (4) 発生したパルスを16ビットカウンタ(以後,カウンタと呼ぶ)で数える。 (5) 拡張C0METは,一定時間ごとにカウンタの内容を読み出す。 図 モータ制御システムの構成 表 入出カポートの仕様
設問1 次の記述中の[ ]に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。 (l) 回転検出器はモータの回転数を検出するものであり,一定時間内に出力するパ ルスの個数がモータの回転数に比例する。一定時間内の回転検出器のパルスを数 え,その値から回転数を求める。一般に,回転検出器などのように,システムの 外部状態を検出するものを[ a ]という。 (2) モータの入力電圧は,D/A変換器の[ b ]を大きくすると高くなり,小さく すると低くなる。このようにして,モータの回転が制御できる。一般に,この ようにマイコンの指令をもとに機械的な動作をするものをアクチュエータとい う。 解答群 ア D/A変換器 イ アナログ入力値 ウ センサ エ タイマ オ ディジタル出力値 カ ディジタル入力値 a 答ウb 答カ 設問2 次の記述中の[ ]に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。 モータの回転数は,一定時間ごとに,カウンタの内容を読み出すことで得られる。 この処理は,[ c ]を利用して行う。次に,読み出した値から求めた回転数と目 標とする回転数の差をとり,その差に応じた操作量を決める。得られた操作量をD/A 変換器に出力することによって,モータに加わる電圧が変化し,モータの[ d ] が変化する。 解答群 ア 回転検出器 イ 回転数 ウ 基準値 エ タイマ割込み オ 電圧増幅器 カ 偏差 c 答エd 答イ 設問3 次の割込み処理プログラムINTMTは,KIJUNに設定されている基準値と, カウンタの値との差をとり,その差をもとに,D/A変換器に出力する値を求める。 プログラム中の[ ]に入れる正しい答えを,解答群の中から選ベ。 副プログラムPCTLとMCTLは,基準値との差(GR0)からD/A変換器に設定 する値を計算して,CR0に格納する。PCTLはGR0が正のときの設定値を求め, MCTLはGR0が負のときの設定値を求める。 EXTRN KIJUM,PCTL,MCTL INTMT INPUT 3 ;カウンタ値を取得 ST GR0,WORK LEA GR0,0 OUTPUT 3 ;カウンタを0にする LD GR0,WORK SUB GR0,KIJUN ;基準値との差をとる JZE INTRT JMI MINUS ;差が負のとき CALL PCTL ;設定値の計算 [ e ] MINUS CALL MCTL ;設定値の計算 DTOUT [ f ] ;D/A変換器への出力 INTRT RETI WORK DS 1 解答群 ア JMI DTOUT イ JMP DTOUT ウ JPZ DTOUT エ JZE DTOUT オ OUT 2 カ OUT 3 キ OUTPUT 2 ク OUTPUT 3 ケ RET コ RETI e 答イf 答キ