ニュートン力学を学ぶ際、その例題としてケプラーの法則がよく取り上げられているようです。ここでは この法則の導出方法について、数式と図を交えて説明します。
まず、万有引力の法則について復習しましょう。
万有引力の法則は物体間に働く引力について記述された式で、以下のように表されます。fは万有引力の大きさ[N]、Gは万有引力定数[m3s-2kg-1]、M,mは物体の質量[kg]、rは2物体間の距離[m]です。
(1)式をベクトルで書き直せば次式になります。ここでfベクトルは質量m[kg]の物体にかかる引力、rベクトルは質量M[kg]の物体から見た質量mの物体の位置ベクトルです。