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SSEプログラムとは
科学技術の発展により世の中が便利にそして豊かになる一方で、国内においては学生の理数離れ・科学離れが進んでいるように思えます。
これは、資源に乏しく科学技術立国としてしか生き残れない、また世界の科学技術をリードする立場にある我が国としては大変憂うべき事態です。
そこで応用物理学科では、理学部第一部の数理情報科学科、化学科、応用化学科とともに文部科学省の「理数学生応援プロジェクト」事業の委託を受ける形で、
平成19年度より、理数分野に関して強い関心を持つ学生の発掘ならびにその意欲・能力を更に伸ばすことを目的とした「スーパーサイエンティスト育成(Super Scientist Education; SSE)プログラム」を開始することとしました。

このプログラムは将来大学院修士課程、更には博士後期課程に進学し、卓越した科学技術者となるスーパーサインティストの卵たる人材を育成することを目標としています。
当学科では常にカリキュラムを吟味し、スーパーサイエンティストを育成するのに十分な教育がいつも行われているものと自負しているからです。しかしどんなカリキュラム・教育を提供しても、受講する学生の意欲が高まらなければ効果は上がりません。
そこで本プログラムでは、通常のカリキュラムと相補的な形で、より高度な内容にいち早く触れる機会や現在学んでいる基礎的な内容が将来どのようなところで必要になるのかというような展望が拓ける科目を設け、学生の学習意欲・自主性を高めることを狙いとしています。
「スーパーサイエンティスト育成プログラム」は年次ごとに異なる内容のプログラムを実施しています。
1年生には、序論的講義(半期、オムニバス形式)を開講し、自分達が学ぶことが社会でどのように活用されているかといった事を具体的に知らせ、将来を展望させるとともに学習意欲を高めます。対象者は、ここでは制限を設けず希望者全員としています。
2年生になる時、本人の希望ならびに1年次の意欲・学業成績等をもとに、スーパーサイエンティスト育成コースへの参加者10名程度を募ります。コース参加者に対し、各学科において、年間を通してアドバンス実験・実習やゼミを行うとともに、専門英語を学ぶ機会を設ける予定です。
また、先端研究機関や企業、展示会の見学を実施し、科学技術全般への興味を喚起します。
3年次には、研究室へのプレ配属を行う予定です。そこでは課題研究を行いますが、一部は学科の枠を越えた共同研究とし、成果は夏に開催するオープンキャンパスにおいて「学生による課題研究」として公開する予定です。
これにより、各々が自らの専門家としての立場を強く意識するとともに他分野に対する理解と敬意を深め、研究者・技術者としての協調性を高めることを期待しています。
4年次には、大学院講義科目や、本学が独自に実施している大学院共通教育科目の受講を認める予定です。
カリフォルニア大学1年間留学プログラム

グローバル化の時代を迎えて、科学者・技術者を目指す人達も国際的な活動の場でリーダーシップを取れる素養をできるだけ若いうちに身につけることが重要となっています。
本学では、提携校であるカリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)あるいはデイビス校(UCD)に、国際的活動を目指す希望学生を2年次(または3年次)に1年間留学派遣するプログラムを実施しています。
本プログラムに参加する学生は、春に出発し、まず5ヶ月間英語の集中授業を受けてアカデミック英語能力を高め、秋学期、冬学期の2学期間で専門科目を履修します。
先方での取得単位を本学での単位として認定することで、帰国後そのまま進級して学修を続けられるので、留学しても4年間で卒業できるシステムとなっています。
平成19年度、理学部からは本制度を利用して4名の学生がカリフォルニア大学サンタクルーズ校に留学しています