古川研究室 - 暗号化法

暗号使用の目的の移り変わり

●スパイ・諜報など他人に読まれないように軍事目的で使用。
（画像に文書を埋め込んだステガノグラフィなど）

● 一度書いた内容が他人に偽造・改ざん・盗取されていないか確認するために使用。
● ネットワーク上など、顔の見えない相手とやりとりする際、身分を証明するために使用。
● 金額を保証して電子マネーを作るために使用。

現代の暗号の用途

秘密通信・電子マネー・電子署名・電子投票など

共通鍵暗号と公開鍵暗号

＜共通鍵暗号＞・・・1対1の対応
暗号化するときの鍵と復号化するときの鍵が同じ。
例：ＤＥＳ暗号（Date Encryption Standard）、ＡＥＳ暗号（Advanced Encryption Standard）

＜公開鍵暗号＞・・・1対多の対応
暗号化する鍵と復号化する鍵が違う。
暗号化するときの鍵は公開鍵、復号化するときの鍵は秘密鍵。
公開鍵は多くの人が利用できるが、秘密鍵は1つしかない。
例：ＲＳＡ暗号（素因数分解に基づく）、楕円暗号、超楕円暗号（楕円曲線と呼ばれる曲線を利用）など

暗号研究とは

● 暗号化、復号のきまり（関数）を作る。
● 本当にその暗号が解けないかどうか、攻撃して確かめてみる。（テスト）

インターネットで買物をするとき

インターネットで買物をする場合、
商品を届けるための情報（氏名・住所・電話番号）
支払をするための情報（引き落とし銀行口座・クレジットカード番号）
を、ショッピングサイトで入力しなくてはならない。
この大切な個人情報をインターネットを介してショッピングサイトに送信する場合、他人に見られないようにするのが暗号化。
暗号化する道具を暗号という。
ショッピングサイトでは、受け取った暗号文を復号（意味のあるデータに戻して）して、Aさんの情報を読み取り、注文データとして処理する。

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