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大学の使命

University

 現代社会において、大学に求められる役割は数多くありますが、最も重要なのは社会をリードするメッセージを発することだと思います。
 すなわち、研究活動等を通して、新しい発見やこれまで誰も知らなかったこと、あるいは意識しなかった事柄の重要性を世間にアピールし、多くの人の意識を喚起することです。 最初はひとつの小さな研究室が発した小さなメッセージかも知れませんが、多くの人の共通認識となればやがて大きな潮流となり、未来社会を支える新しい理論・概念や高度なテクノロジーへと発展するかも知れません。
 そういった社会の変革に貢献すること、また貢献し得る人材を育成することこそが大学の使命だと考えています。



応用物理学科の取組み

Optical Microscope

 人類は、これまで豊かさや便利さを求めて科学技術を発展させてきましたが、今後は安全で持続可能な社会の実現にも傾注する必要があります。
 そのため、当学科では「21世紀における戦略的物質科学研究」を展開しようとしています。 例えば、エネルギー問題に関し、クリーンエネルギー源と期待されている燃料電池を考えた場合、そのキー材料となるプロトン伝導体(イオン導電体)の研究が重要となります。 また、人類にとって有益ではあるが有害元素を含んだ材料、例えば鉛系圧電材料をより安全な元素で構成されたものに置き換えることは、環境問題の観点からも重要です。 その他、通信の安全を確保するための量子暗号を扱うことのできる量子デバイス・超伝導素子、次世代の照明にもつながる高輝度青色発光ダイオードの研究も必要です。 そういった物質科学に関する研究に加え、光を使った超精密計測やまだ未知の部分も多い知能・知覚情報分野の研究も行っています。


SSEプログラムと留学プログラム

 また当学科では、質の高い通常のカリキュラムに加えて、スーパーサイエンティスト育成(Super Scientist Education; SSE)プログラムやカリフォルニア大学留学プログラムも実施しており、物理の応用をもって社会貢献しようとする志の高い人材育成を目指しています。
>>SSEプログラムの詳細ページへ



当研究室の目標

焦電センサ

 当研究室では物質の持つ「機能」に着目し、その機能を応用した新しい情報デバイスの創成を目標としています。 そのために、物理という学問体系を基礎に、機能発現の原理や関連する諸現象について理解を深め、材料の性能や信頼性の向上に努めるとともに、プロセスや素子設計に関しても幅広く研究を行います。 また、最先端テクノロジーを積極的に活用し、新しい機能を生み出すナノスケールの微細構造等の作製にも挑戦しています。
 「21世紀における戦略的物質科学研究」においては、非鉛圧電体の研究に取り組んでいます。この研究テーマは平成19年度文部科学省の「元素戦略プロジェクト」に採択されています。
 また、知能・知覚情報に関する研究として、人工情報感受器官を実現すべく人間の聴覚の基礎的研究を始めています。