Research.
現在、我々は、動作の意図をめぐる問題に、理論的あるいは実験的 に挑戦している。これは、動こうとする計画を脳がどのように立案 し、行動を起こすのかという問題である。これは、行動を起こす回路 が脳内でどのようにして自己組織化され、活性化されるのかという 問題とも言える。我々は、動作意図が神経回路網の非線形力学系か ら駆動され、脳内を高速に伝達されていると考えている。
以上の目標を達成するため、我々は次の2つのアプローチで研究を行っている。
![]() Brain Imaging |
心理学的実験を行い、実際の脳を観測する方法である。 行動を起こそうと脳が準備を始める時の脳波などを詳しく 解析して、どうやって自発的行動の回路が駆動されるか を明らかにする。 |
![]() Brain Nonlinear Dynamics Simulation (神経回路シミュレーション) |
これは、脳の神経回路網の構造と力学系を模倣 するモデル化の方法である。自発的行動を始める時の 脳の数理モデルの力学的特性を、コンピュータシミュ レーションによって調べることによって、脳の創発的 情報処理機能を明らかにするのである。 |