iPhoneアプリの作成方法
iPhoneアプリ作成に必要なもの
アプリ作成に以下のものが必要になります。
- インターネット環境
- Intel Mac
- Xcode
- iPhone
- iOSデベロッパプログラムへの登録
- クレジットカード
- 銀行口座
ただし、iPhoneアプリ作成のゴールをどこにするかによって異なります。
XcodeとはiPhoneアプリを作成するためのソフトウェアで無料でインストールすることが出来ます。
iOSデベロッパプログラムへの登録は作成したアプリを実機で動かしたり、App Storeで公開したりするために必要です。 この契約に加入すると、iPhoneアプリをはじめ、iPadやiPod Touch用のアプリを開発するのに必要な情報や道具をApple社から受け取ることが出来ます。 登録には年会費8,400円かかります。
Xcodeについて
XcodeはiPhoneアプリを作成するための無料のソフトウェアです。 iPhoneアプリ開発の9割以上をXcode上で行います。 XcodeはApp StoreまたはAppleデベロッパプログラムのサイトからダウンロードすることが出来ます。 ここではXcodeの使い方を紹介します。
まず、Xcodeを起動すると以下のウィンドウが表示されます。 これが初期ウィンドウで、プログラミングのスタートラインとなるウィンドウです。

Create a new Xcode projectを選択し、Xcodeプロジェクトというファイルを作成するところからiPhoneアプリの開発がはじまります。 新規プロジェクトの作成時に行うのは、テンプレートの選択です。

- Master-Detail Application たくさんの項目を扱うアプリを作成する際に使用するテンプレート
- OpenGL Game OpenGL(描画技術)を使うアプリを作成する際に使用するテンプレート
- Page-Based Application ページめくりのトランザクションを使うアプリを作成する際に使用するテンプレート
- Single View Application 最初から1つの画面が用意されているテンプレート
- Tabbed Application タブというボタンで画面を切り替えて使うアプリを作成する際に使用するテンプレート
- Utility Application 基本画面と設定画面の2つの画面で構成されるアプリを作成する際に使用するテンプレート
- Empty Application ゼロからプロジェクトを作成する際に使用するテンプレート
作りたいアプリに適したテンプレートを選択後、各種オプションを設定すると下図のウィンドウが開きます。 これがiPhoneアプリ開発で最も利用するワークスペースウィンドウです。

画面右側のユーティリティエリア下部のライブラリペインから使用したい項目を選び、 画面中央のストーリーボードにドラッグ&ドロップしアプリのレイアウトを作ります。

画面右上のアシスタントエディタボタンをクリックし、 ストーリーボードに配置したUIパーツとViewController.h(ヘッダファイル)のコードを接続します。 接続はcontrolを押しながらドラッグ&ドロップすることで出来ます。
最後にViewController.m(実装ファイル)にObject-Cでプログラミングすることで iPhoneアプリが作成できます。
iOSシミュレーター

iOSシミュレーターはiPhoneアプリの擬似操作環境です。 Xcodeに付属しており、無料で入手できます。
iOSシミュレータを使用すれば、様々なデバイスの動作確認を行えます。 ただし、iOSシミュレータはあくまで擬似環境なので、 Mac上で簡単に作成したアプリのテストを行えるので開発がスムーズになるというメリットがある一方で、 シミュレータ上の動作内容は実機と完全には同一でないというデメリットがあります。 必要に応じてiOSシミュレータでのテストと実機でのテストを使い分ける必要があります。
iPhoneアプリ開発の手順
iPhoneアプリ開発の手順をまとめると以下のようになります。

- 新規プロジェクトの作成 Xcodeでプロジェクトを作成することからiPhoneアプリの作成がはじまります。
- フレームワークの追加 フレームワークを追加することでiPhoneの様々な機能を使えるようになります。
- ストーリーボードの作成 ストーリーボードでアプリのデザインを決定します。
- 接続 UIパーツとコードを接続します。
- プログラミング プログラミングはObjective-Cで行います。
- 仕上げ 仕上げとしてはアプリのアイコン作成や外国語への対応等を行います。
- 完成 App Storeへ公開!