低温排熱を利用するパッチ式デシカントシステムの開発

建築業務部門のエネルギー消費の約31%が空調で占められており,「空調機器の高効率化及び省エネルギー化」は急務である。また,日本大震災被害による電力供給問題も重なり,節電効果が見込める技術の開発が早急に求められている。  快適な室内環境には湿気制御が重要な因子となる。高湿状態ではカビや細菌等の微生物が繁殖する危険性が高くなり,冬期の低湿状態ではインフルエンザウィルスの成長リスクが高いと言われている。在室者の健康や快適性に悪い影響を及ぼす。また,建材の変形,断熱材の断熱性劣化,乾燥に伴う亀裂の発生などの原因になる。快適な室内環境は温度を調節しつつ湿度の調節を合わせた技術開発が必要である。従って,オフィス空間においては室内温度を制御しつつ室内湿度の調節,快適感の維持,空気清浄度の向上,省エネルギー性などの総合的に実現する技術の開発が必要である。 本研究は,建物の省エネルギー及び快適な室内環境を確保することを目指す。低温排熱を利用するバッチ式デシカント外気処理システムを提案し,オフィス空間に適用可能性の検討を目的とする。
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東京理科大学 長井研究室

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