| 松岡 雅忠 | 準備中
準備中 |
| 齋藤 遼 | サリチル酸メチルからエテンザミドを合成する実験教材の開発
高等学校化学で学ぶ有機化合物は様々な医薬品として用いられており、とても興味深い分野の1つです。
しかし、医薬品を合成する生徒実験を行う場合、しばしば危険な試薬が用いられます。 |
| 三井 秀太 | アセチルサリチル酸を用いるエステル・アミドの合成
高等学校化学の教科書には、解熱・鎮痛作用のあるアセトアミノフェノンあるいは消炎塗布薬であるサリチル酸メチル、サルファ剤やペニシリンをはじめとする抗生物質などの化学療法薬が紹介されています。 本研究では、医薬品に関する合成実験の開発を目的としています。 現在、アセチルサリチル酸とアルコール、アミンからエステル、アミドを迅速かつ安全に合成する実験教材の開発を目指しています。 |
| 村田 愛美 | ホウ酸シリカゲルを用いたテルペン系アルコールの脱水
高等学校の有機化学分野では、アルコールの脱水によるアルケンの合成が紹介されています。
しかしこの反応では一般的に酸触媒として濃硫酸が用いられ、実験を行う際には薬傷の危険を伴います。 |
| 吉川 翔吾 | 反応性の差に基づく繊維の識別 ―セルロースの加水分解―
高等学校化学や科学と人間生活において、繊維の合成や識別の実験が扱われています。
繊維の識別法としては一般に染色法、燃焼法、顕微鏡法などが用いられていますが、繊維を有機化合物として捉えた「官能基による識別」は行われていません。
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| 板垣 明以実 | 遮光による油脂の酸化防止実験
油脂の酸化は、日常生活と密接に関わっている現象であり、酸化を防ぐために容器の色や抗酸化剤など、様々な工夫がされています。
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| 栗城 鮎美 | 硫酸シリカゲルを用いたベンゼンのスルホン化実験
ベンゼンのスルホン化は高等学校化学の有機化学分野における重要な反応の一つです。この実験には濃硫酸が用いられてきましたが,
密度の大きい濃硫酸を使うことには皮膚の薬傷・衣類の損傷のリスクがあります。また有害なベンゼン蒸気の吸引というリスクも懸念されます。
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| 並木 祐樹 | フェノールからサリチルアルデヒドの合成
サリチルアルデヒドはサリチル酸やその誘導体の原料となる物質です。 通常サリチル酸はKolbe-Schmitt反応で合成されますが、高圧下で反応させる必要があるので高等学校で扱うことは困難です。 本研究はサリチル酸の原料となるサリチルアルデヒドをフェノールから常圧で合成することを目的としています。 また得られたサリチルアルデヒドを使った医薬品の合成実験を計画しています。
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| 前田 敏和 | カルボン酸塩と塩基性固体を用いた脱炭酸反応の実験教材化
高等学校化学の教科書には酢酸ナトリウムと水酸化ナトリウムを用いた脱炭酸 によるメタンの発生が紹介されています。
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| 増田 泰大 | Chitin-Au(V)を用いた還元糖の識別
有機化合物の還元性は高等学校の「化学」における糖の重要な性質です。糖の還元性を調べる実験として、銀鏡反応やフェーリング液の還元が一般的ですが、
重金属廃液の処理などの問題点がありました。
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| 井上 なつき | 硫酸シリカゲルを用いたハロゲン単体の発生
高等学校化学の無機化学分野においてハロゲンは重要な内容です。塩素の単体はさらし粉あるいは酸化マンガン(W)と塩酸との反応によって得られます。 また臭素およびヨウ素の単体を得る方法として,ハロゲン塩と高濃度の硫酸水溶液および酸化マンガン(W)を用いる方法が知られています。本研究では,使用上の危険が多い硫酸水溶液の代わりに固体試薬である「硫酸シリカゲル」を用い, ハロゲン単体を得るための安全なマイクロスケール実験教材を開発することを目的としています。 |
| 小林 純也 | 光酸化による油脂の販売・保存方法の適否
食品に含まれる油脂は、栄養学的に重要な成分の一つです。市販の食用油脂は遮光瓶や透明瓶、プラスチック容器など、様々な容器で販売されています。 本研究では食用油脂の容器の色に着目し、光による酸化をベースに食用油脂の販売、保存方法の適切性について検討します。さらに家庭科と連携し、食品の劣化や健康への影響、消費生活なども学習することができる実験教材の開発を目指します。 |
| 関根 彩香 | ヒドロキサム酸鉄(III)法によるポリエステル系プラスチックの識別
中学校理科、高等学校化学、高等学校科学と人間生活では、プラスチックについて学習し、種々のプラスチックを識別する実験が扱われます。従来は密度や燃焼の比較、定性的な元素分析による識別が行われていましたが、
プラスチックを有機化合物として捉えた官能基による識別法は知られていません。 |
| 中山 聖斗 | 硫酸シリカゲルを用いたベンゼンのニトロ化
高等学校化学の教科書には、濃硝酸と濃硫酸を混合させた混酸を用いるベンゼンのニトロ化が紹介されています。 この方法には、濃硝酸による薬傷や濃硫酸を扱う操作上の危険性、実験後に多量の強酸性廃液が生じるなど多くの問題点があります。本研究では、濃硝酸の代わりにアルカリ金属硝酸塩を、 濃硫酸の代わりにシリカゲルに濃硫酸を吸着させた「硫酸シリカゲル」を用いてより、ベンゼンのニトロ化を行う安全な実験教材の開発を目指しています。 |