セミナー・講義

Seminars & Lectures

幾何学系セミナー

Seminar Series

東京理科大学で運営されている幾何学系のセミナーです。

神楽坂微分幾何学セミナー

2021年度の記録

2021年度はすべて Zoom によるオンライン開催で、全4回・8件の講演を行いました。

2021年5月29日

Zoom によるオンライン開催

36名の方にご参加いただきました。

15:00〜16:00梶ヶ谷 徹東京理科大学
非コンパクト型エルミート対称空間の同変実現
アブストラクト非コンパクト型エルミート対称空間 \(M = G/K\) を、\(M\) の接空間に \(K\)-同変に埋め込む一つの方法を、\(K\)-作用の極性を用いて与える。応用として、Harish-Chandra 埋め込みと呼ばれる有界領域への正則埋め込み、および Di Scala–Loi–Roos の構成した標準的シンプレクティックベクトル空間へのシンプレクティック微分同相写像を統一的に再構成し、それらが \(K\)-作用の極性を用いて特徴付けられることを示す。また、この同変埋め込みによって、全測地的複素部分多様体や実形を含む \(M\) 内のある特殊な全測地的部分多様体のクラスが、接空間内の線型部分空間として実現されることを示す。さらにその「双対」として、コンパクト型エルミート対称空間の稠密な開部分集合上からその接空間への正則およびシンプレクティック埋め込みが得られることを見る。本講演の内容は、橋永貴弘氏(北九州工業高等専門学校)との共同研究に基づく。
16:10〜17:10斎藤 俊輔東京理科大学
偏極トーリック多様体の相対安定性・不安定性の多面体的な十分条件について
アブストラクト偏極トーリック多様体はその運動量多面体と1対1対応することはよく知られている。この対応の下で、多様体の一様相対 K 準安定性/相対 K 不安定性という代数幾何学的な条件は、運動量多面体とその上の凸関数によって完全に記述することができる。本講演では、多様体の一様相対 K 準安定性を導く運動量多面体側の十分条件について紹介する。

2021年7月24日

Zoom によるオンライン開催
15:00〜16:00濱中 翔太中央大学
スカラー曲率に関する各点及びある積分量が有界な閉多様体上のリッチフロー
アブストラクトリッチフローは Hamilton によって1982年に導入された幾何学的流で、与えられた多様体上のリーマン計量をそのリッチ曲率の方向に変形するというものである。Hamilton は、有限の時間 \(T\) が最大存在時間であることと、そのフロー \((M, g(t))\)(\(t \in [0,T)\))のリーマン曲率テンソルのノルムが \(M \times [0,T)\) 上で有界であることが同値であることを示した。他にも、リッチ曲率のノルムが有界であること(Sesum)や、ある幾何学量の積分で表される量が有界であること(Wang)などが知られている。さらに Di-Matteo は、この Wang の結果を時間と空間の混合ノルムを用いた量に関するものへと拡張した。本講演では、この Di-Matteo の結果の特異な場合、特に次元が4で \((\alpha, \beta) = (p, +\infty)\)(\(p > 2\))かつ \((+\infty, 1)\) に対応する場合について、拡張した意味でのリッチフローの拡張可能定理についてお話しする。
16:15〜17:15櫻井 陽平埼玉大学
優Ricci流に沿う調和写像流に対するLiouville定理
アブストラクト本講演の内容は國川慶太氏(宇都宮大学)との共同研究に基づく。我々は以前、Perelman の簡約幾何の観点から、優 Ricci 流に沿う熱方程式の解に対する Liouville 定理を示していた。今回、ターゲットの空間を一般化し、調和写像流に対して拡張することに成功したのでそれを紹介する。我々の Liouville 定理では調和写像流に対してPerelman の簡約距離に関する増大条件を課す。ターゲットの空間が非正曲率を持つ場合、その増大条件はシャープである。

2021年8月28日

Zoom によるオンライン開催
15:00〜16:00藤井 知輝東京理科大学
平均曲率流のグラフトランスレーティングソリトンと等径関数
アブストラクトリーマン多様体 \(M\) 上の関数で、そのレベルセットが等径葉層構造に含まれるようなものに関して、その関数のグラフが平均曲率流のトランスレーティングソリトンであるための条件についてお話しする。このようなトランスレーティングソリトンは、\(M\) 上の等径関数とある常微分方程式の解となる関数の合成関数のグラフとして与えられることが示せた。さらに、\(M\) が \(n\) 次元球面(\(n \geqq 2\))である場合、このようなトランスレーティングソリトンがとり得る形状に関して分類を行った。
16:15〜17:15富久 拓磨早稲田大学
Rarita-Schwinger作用素に関するいくつかのトピックについて
アブストラクト重力微子を表す Rarita-Schwinger 場と、それを記述するために用いられる Rarita-Schwinger 作用素は物理学において研究されてきた。いわゆるスピン 3/2 版の Dirac 作用素である Rarita-Schwinger 作用素は、近年、数学においても研究が行われている。本講演では、(1) コンパクト対称空間上の Rarita-Schwinger 作用素の固有値(本間泰史氏との共同研究)、(2) nearly Kähler 多様体上の Rarita-Schwinger 場(大野走馬氏との共同研究)について述べる。

2021年10月30日

Zoom によるオンライン開催
15:00〜16:00高橋 雄也名古屋大学
多角形のモジュライ空間と幾何学的量子化
16:15〜17:15馬場 蔵人東京理科大学
Cayley射影平面に関するCalabi-Yau構造とBargmann型変換について

集中講義

Intensive Courses

東京理科大学にお招きした先生方による大学院集中講義の記録です。

2019年度 等径超曲面論入門

9月23日〜27日👤 大仁田 義裕(大阪市立大学)

2016年度 離散群の剛性と調和写像

11月28日〜12月2日👤 納谷 信(名古屋大学)

2015年度 特異空間と山辺不変量

12月14日〜18日👤 芥川 和雄(東京工業大学)

2014年度 重心写像のFisher情報幾何

6月9日〜13日👤 伊藤 光弘(筑波大学)

2014年度 プラトー問題

11月10日〜15日👤 西川 青季(東北大学)