駒場慎一准教授の「ナトリウムイオン電池」に関する研究成果を日刊工業新聞が紹介
理学部第一部応用化学科の駒場慎一准教授,藪内直明助教らによるナトリウムイオン電池に関する研究成果が『日刊工業新聞』で紹介されました。
現在、二次電池の主流としてリチウムイオン電池が多く電気自動車に使われていますが、材料であるレアメタルの不足が心配されています。そこで地球上に豊富に存在し、性質がリチウムイオンと似ているナトリウムを使った二次電池の開発が注目されています。
ナトリウムイオン電池の開発において重要となるのが、新しい電極活物質と電解液を見つけることです。ナトリウムはリチウムの体積が2倍あるため、充電時に負極材料に入り込む隙間がなく、電極材料が必要です。そこで、駒場准教授は電極材料にハードカーボンを採用し、さらに何度も充放電ができるような電解液を発見しました。これにより、市販されているリチウムイオン電池の6割のエネルギー密度を保ちながら100回以上の充放電を行うことに成功し、実現化への期待が高まっています。
詳細は同紙をご覧ください。
掲載紙
『日刊工業新聞』 2011年3月3日付(朝刊)
駒場研究室のホームページ
研究室のページ : http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/komaba/
大学公式ページ : http://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?486f