長岡朋弥君（矢島研究室 修士1年）が第23回エラストマー討論会でポスター優秀発表賞を受賞

応用化学科研究室学生が第23回エラストマー討論会でポスター優秀発表賞を受賞しました。

受賞者 ： 総合化学研究科　総合化学専攻　修士課程　1年　長岡　朋弥

指導教員 ： 理学部第一部 応用化学科 教授　矢島　博文

受賞内容 ： 本研究において、ゴムの熱劣化に対する多層カーボンナノチューブ(MWNT)の効果に関する知見を得るため、そのラジカル挙動について追究した。その結果、欠陥性の高いMWNTを添加すると劣化を抑制する効果が顕著に観測されたが、欠陥性の低いMWNTではその効果は見られなかった。これは、欠陥部分は電子密度が高くラジカルとの反応性が高いためであると考えられる。また、欠陥性が電気物性に与える影響についても検討したところ、ある程度の欠陥性のMWNTを用いた場合に最も低いパーコレーション閾値を有することがわかった。以上のことから、MWNTの欠陥はゴムとの複合材料の特性に強く関わることがわかった。

発表題目 ：多層カーボンナノチューブ添加による天然ゴムの熱劣化防止挙動

受賞日 ： 2011年12月1日

日本ゴム協会ホームページ
http://www.srij.or.jp/

矢島研究室のページ
研究室のページ： http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/yajilab/
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