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駒場慎一准教授の「ナトリウムイオン電池」に関する研究成果を日刊工業新聞が紹介

本学理学部第一部 応用化学科 駒場慎一准教授らの「ナトリウムイオン電池」に関する研究成果が日刊工業新聞に紹介されました。 ナトリウムイオン電池はリチウムイオン電池のリチウムをナトリウムに置き換えたもので、資源量が豊富で安価なナトリウムを利用することで材料コストを抑え、低コストな次世代電池として研究が活発化しています。
研究グループは、安価な次世代二次電池として期待されている「ナトリウムイオン電池」の負極用炭素の原材料として、砂糖の主成分「スクロース」が有効であることを発見しました。スクロースを焼結した炭素(難黒鉛化炭素)がリチウムイオン電池の負極として有効なことは以前から知られていましたが、ナトリウムイオン電池で高容量かつ安定的な充放電が可能なことを確認したのは初めてです。
容量は最大で1グラム当たり300ミリアンペア時で、従来のハードカーボンと比較して1.2倍の電気を蓄えることが可能です。50回の充放電を繰り返しても容量の低下がほとんどありませんでした。今後、正極など他の部材と組み合わせ、ナトリウムイオン電池としての高性能化を狙っています。

詳細は同紙をご覧ください。

掲載紙

『日刊工業新聞』 2012年8月13日付


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