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駒場 慎一教授の第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞が決定

本学理学部第一部 応用化学科 駒場慎一教授の第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞が決定致しました。
日本学術振興会賞は、優れた研究を進めている若手研究者を見いだし、早い段階から顕彰してその研究意欲を高め、独創的、先駆的な研究を支援することにより、学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的に、独立行政法人日本学術振興会により創設された賞です。
受賞対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、45歳未満で博士又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者とされています。

受賞者: 理学部第一部 応用化学科 教授 駒場 慎一

授賞理由 : エネルギーの有効利用を進めるためには、貯蔵技術の開発が不可欠である。駒場慎一氏は次世代蓄電池材料に関する研究で顕著な成果を挙げてきている。リチウムイオン電池に関しては、新しい電極材料を数多く発見し、その蓄電容量を倍増させる技術に貢献した。これらの研究成果を踏まえ、ナトリウムを用いた新型蓄電池の開発に展開した。これまでにもリチウムよりも資源として豊富なナトリウムを用いるナトリウムイオン電池の開発が検討されてきた。しかしながら、安定な電極材料がなく、長寿命な電極材料とそれに適合する電解質材料の開発が不可欠と考えられてきた。駒場氏は世界に先駆けてこれらの研究に取り組み、リチウムイオン電池に匹敵する高い電圧と大きな容量を有するナトリウムイオン電池においても安定な充放電ができることを示すことに成功した。リチウムなどのレアメタルを含まないナトリウムイオン電池の開発は、学術への貢献に加え、実用化に向けたインパクトも大きい。このように駒場氏の研究成果は、学界・産業界に大きなインパクトを与えるものであり、今後の更なる活躍が期待される。
(日本学術振興会の公式発表より)

授賞の対象となった研究業績: 次世代蓄電池の電極材料研究

受賞者決定日: 2014年12月19日

授賞式 : 2015年2月24日

第11回日本学術振興会賞受賞者一覧 http://www.jsps.go.jp/jsps-prize/ichiran_11th.html

駒場教授のページ
研究室のページ: http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/komaba/
大学公式ページ: https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?486f