根岸 雄一准教授らの学術論文をACS Nano誌が"IN NANO"にて紹介
本学理学部第一部 応用化学科 根岸 雄一准教授らの金ナノクラスターに関する学術論文(ACS Nano, 9, 9347-9356, 2015;アメリカ化学会)を同誌が"IN NANO"(Research Highlight)にて紹介しました。
ナノテクノロジーの進展に伴い、安定で高機能なナノスケールの物質の創製が切望されています。チオラートによって保護された金ナノクラスターはそうしたナノ物質として基礎から応用に跨がる幅広い分野にて大きな注目を集めています。
根岸准教授らは2005年に、それら金ナノクラスターを原子精度にて精密かつ系統的に分離する技術の確立に成功しました(JACS, 2005;アメリカ化学会)。また、2013年には、それら金ナノクラスターを保護分子の組み合わせ毎に高分解能で分離する技術の確立に成功しました(JACS, 2013;アメリカ化学会)。本論文研究ではさらに、それら金ナノクラスターを異性体毎に高分解能にて分離する技術の確立に成功し、それにより、金ナノクラスターにおける反応メカニズムを解明するとともに、異性体レベルにて構造制御された金ナノクラスターを合成することに成功しました。こうした研究内容がACS Nano誌により評価され、同誌の"IN NANO"にて紹介されました。
論文タイトル :
Understanding Ligand-Exchange Reactions on Thiolate-Protected Gold Clusters by Probing Isomer Distributions Using Reversed-Phase High-Performance Liquid Chromatographys
ACS Nano(アメリカ化学会)
http://pubs.acs.org/journal/ancac3
掲載記事:
http://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acsnano.5b05613
掲載論文:
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acsnano.5b03435
掲載日 :
2015年 9月21日
根岸研究室のページ
研究室のページ:
http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/negishi/
大学公式ページ:
http://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?5825