阿久津 みくさん(椎名研究室 学部4年)、時田 祐輔君(駒場研究室 学部4年)、林 瑠衣さん(根岸研究室 修士2年)、村田 貴嗣君(椎名研究室 博士3年)が学生表彰受賞式にて受賞

3月14日(木)に「2018年度東京理科大学学生表彰式」が神楽坂キャンパスで行われました。
この表彰は、研究等の成果が特に優れていると認められる学生、また課外活動において優秀な成績や功績のあった団体、個人を対象としています。2018年度は、学業・研究等の成果が優れているとして14名、課外活動の成果が優れているとして7名及び1団体、社会活動の成果が優れているとして1名が表彰され、松本洋一郎学長から表彰状と副賞が贈呈されました。


受賞者 : 理学部第一部 化学科 4年 阿久津 みくさん
受賞内容 :
・学業成績が極めて優秀である。
・9割近くで最高成績のSを修めており、各講義の出席率が非常に高く学修への取り組み状況も他の模範となっている。卒業研究の成果を日本化学会第99春季年会2019において口頭発表「MNBAマクロラクタム化反応を用いた抗腫瘍活性化合物FE399およびPM181110の合成研究(1)」を行う。


受賞者 : 理学部第一部 応用化学科 4年 時田 祐輔君
受賞内容 :
・学業成績が極めて優秀である。
・9割近くで最高成績のSを修めており、各講義の出席率が非常に高く学修への取り組み状況も他の模範となっている。
・英語力も抜群で英検準1級に合格しており、英語の成績も全てSである。
・教職課程を履修し、今年度は中学校にて教育実習に取り組み、理科教員としての貴重な経験を積んでいる。
・I部体育局山岳部に2年3ヶ月間所属し、趣味ではスポーツクライミングも行うなど、その積極性が学内外でも実績に表れている。
・卒業研究として駒場研究室に所属し、研究テーマ「ナトリウムイオン電池用マンガン系層状酸化物の合成と電気化学特性」に取り組んでおり、2019年3月には電気化学会第86回大会(京都)にて口頭発表を行う予定である。
・学内選考で修士課程進学を決めており、人一倍熱心に卒業研究に取り組んでいる。


受賞者 : 理学研究科 化学専攻 修士課程 2年 林 瑠衣さん
受賞内容 :金属原子の凝集を原子精度にて制御する技術を確立するとともに、その技術を駆使することで、クリーンな水素生成材料として期待されている水分解光触媒の活性を大きく向上させることに成功した。
・4つの全国規模の学会にて受賞した(①ナノ学会第15回大会Best Presentation Award、②第68回コロイドおよび界面化学討論会 若手口頭講演賞、③第28回日本MRS年次大会 奨励賞、④第8回CSJ化学フェスタ2018 優秀ポスター発表賞)。①と②については、35歳以下の発表者にて受賞を争った。また、②については、修士の学生からは2名のみの選出という難易度の高い賞でありながら、最年少で受賞した。
・学術論文がJ. Phys. Chem. C (IF=4.5)に受理された。
・ナノ学会会報(ナノ学会発行)とC&I Commun. (コロイドおよび界面化学部会発行)にて解説論文を依頼執筆した(どちらも筆頭著者)。


受賞者 : 総合化学研究科 総合化学専攻 博士後期課程 3年 村田 貴嗣君
受賞内容 :本学生は光学活性化合物を与える新手法の開拓に取り組んだ。さらに、開発した新しい合成反応を活用し、これまで合成困難とされていた有用な天然有機化合物の人工生産に取り組み、抗がん剤や抗菌剤の不斉全合成法を確立した。
・14th Symposium on Chemical Approaches to Chiralityにおいて優秀ポスター賞(Best Poster Award)を受賞した。
・第7回CSJ化学フェスタ2017において優秀ポスター賞(Best Poster Award)を受賞した。
・学術論文7報(全て国際英文誌に掲載)、学会発表23回(うち英語での国際学会発表2件)の研究成果公表を行った。
・次年度本学ポストドクトラル研究員としての採用が内定。
・日本化学会第99春季年会において10件の口頭発表が予定されている。 ・天然有機物を用いた医療応用についての研究が7件の新聞記事で紹介された。さらに、当該成果を取り上げた科学テレビ番組(未来の起源(TBSテレビ) 2018年6月10日放送)では、本人自らが主演して解説した。


受賞日 : 2019年3月14日

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