大塚 英典教授、大澤 重仁助教らの論文が『CHEMISTRY OF MATERIAL』誌のFront Coverに選出
本学 理学部第一部応用化学科の大塚 英典教授、大澤 重仁助教らの研究グループによる、軟骨細胞の足場材となる新たなハイドロゲルの簡便な合成手法に関する論文が、『CHEMISTRY OF MATERIAL』誌のFront Coverに採用されました。
高齢化の進む現代社会おいて、関節疾患は増加傾向にありますが、損傷した軟骨は自然に修復することはないため、再生医療の発展に高い期待が寄せられています。著者らは、再生医療用の軟骨細胞を培養する際の足場となる、新たなハイドロゲル(高分子の鎖が形成するネットワークが水などの液体を含んだもの)を開発し、one-pot(単一の反応容器内)で簡便に合成する技術を確立しました。実際、今回開発した新規ゲルは足場材料として適した構造を持ち、かつ軟骨細胞がゲルを足場として自律的に増殖・組織形成することも確認されました。そうした内容が編集部に評価され、掲載誌のFront Coverとして選出されました。
選出者
:
理学部第一部 応用化学科 助教 大澤 重仁
理学部第一部 応用化学科 教授 大塚 英典
論文タイトル
:
Interpenetrating Polymer Network Hydrogels via a One-Pot and in Situ Gelation System Based on Peptide Self-Assembly and Orthogonal Cross-Linking for Tissue Regeneration
掲載表紙:
https://pubs.acs.org/toc/cmatex/32/6
掲載論文:
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.chemmater.9b04725
掲載日
:
2020年3月24日(Cover)、2020年2月19日(0n line, 論文)
大塚研究室のページ
大学公式ページ:
https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?3f8f
大澤助教 大学公式ページ::
https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6fdb
この研究成果は、以下新聞にも紹介されました。
■ 掲載紙
『日経産業新聞』 2020年4月14日付朝刊
こちらからお読みいただけます。
■ 本学プレスリリース2020年4月3日
軟骨細胞の足場材となる新たなハイドロゲルの簡便な合成手法の確立に成功 ~軟骨の再生医療への応用に期待~