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湯浅 順平准教授の論文が『Journal of the American Chemical Society』誌のCoverに採用

本学 理学部第一部応用化学科の湯浅 順平准教授の研究グループによる、亜鉛イオンによって安定化された電荷移動錯体に関する論文が、『Journal of the American Chemical Society』誌のCoverに採用されました。

電荷移動錯体は電荷の移動を伴う導電性材料や電池への応用が期待されますが、有機系の電子ドナーおよびアクセプター分子から構成される電荷移動錯体は通常相互作用が極めて弱く、溶液中において自発的に形成させることが困難でした。著者らは、電子ドナー(D)およびアクセプター(A)に亜鉛イオンとの相互作用部位を付与し配位子化することで、亜鉛イオンとの超分子形成に伴って選択的にA-D-A型の電荷移動錯体が形成されることを見出しました。そうした内容が評価され、掲載誌のCoverとして選出されました。

選出者 : 理学部第一部 応用化学科 准教授 湯浅 順平
論文タイトル : Zinc Ion-Stabilized Charge-Transfer Interactions Drive Self- or Complementary Molecular Recognitions
掲載表紙 : https://pubs.acs.org/toc/jacsat/142/37
掲載論文 : https://pubs.acs.org/doi/10.1021/jacs.0c05940
掲載日 : 2020年9月16日(Cover)、2020年8月12日(0n line, 論文)

湯浅研究室
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