川﨑 常臣准教授らの論文が英国王立化学会出版の『Chemical Communications』誌のFront coverに選出

電場の印加によりキラリティーを制御（スイッチ）することができる硫酸トリグリシン結晶を用いた不斉自己触媒反応（Soai reaction）の研究が論文掲載されました。同論文は、電場方向とホモキラリティーとを不斉自己触媒反応によって結びつけるものであり、不斉の起源を検証する新たな研究成果として注目されています。特に優れた研究と認められ、英国王立化学会の学術雑誌『Chemical Communications』のFront coverに選出されました。なお、本研究は朝日透教授（早稲田大）と共同して推進されました。

選出者 ： 理学部第一部　応用化学科　名誉教授　硤合 憲三
　　　　  理学部第一部　応用化学科　准教授　川﨑 常臣

論文名 ：Asymmetric autocatalysis triggered by triglycine sulfate with switchable chirality by altering the direction of the applied electric field.
著者 ：Tsuneomi Kawasaki, Yoshiyasu Kaimori, Seiya Shimada, Natsuki Hara, Susumu Sato, Kenta Suzuki, Toru Asahi, Arimasa Matsumoto, Kenso Soai
掲載誌 ：Chemical Communications, 2021年, 57巻, 49号, 5999ページ

■掲載表紙： https://doi.org/10.1039/D1CC90216D
■掲載論文： https://doi.org/10.1039/D1CC02162A

■研究室のページ
川﨑研究室のページ： https://www.rs.tus.ac.jp/tkawa/index.html
硤合研究室のページ： https://www.rs.kagu.tus.ac.jp/soai/index.html