・黒鉛が可逆的にKイオンを脱挿入可能であることを世界に先駆けて見出しました。 ・Liイオン二次電池の電圧とほぼ等しい、3.5ボルト級のKイオン二次電池の充放電作動を世界で初めて実証しました。 ・Kイオン二次電池は“低コストかつ高出力な次世代型二次電池”として期待できます。
現在Liイオン電池用正極材料として実用化されているLiCoO2や、Naイオン電池用正極材料として広く知られるNaCoO2の更なる応用研究として、当研究室ではK系層状酸化物としてP2型構造を有するKxCoO2の合成に 成功し、その電気化学特性を世界で初めて報告しています。K0.41CoO2は60 mAh g-1の可逆容量を有します。
また当研究室ではKイオン二次電池用正極材料として3次元オープンネットワーク構造を有する K1.64Fe[Fe(CN)6]0.89が優れた電気化学特性を有することを見出しました。K1.64Fe[Fe(CN)6]0.89は 141 mAh g-1の可逆容量と3.8Vの高い平均作動電圧を有します。
当研究室では4V級ポリアニオン系正極材料としバナジウムを用いたてKVPO4Fのカリウム電池特性を世界で初めて報告しました。KVPO4Fは4.02 Vの非常に高い平均作動電圧を有し、92 mAh g-1の可逆容量を示すことを見出しました。
当研究室では負極材料として黒鉛にKイオンを電気化学的に挿入脱離可能であることを世界に先駆けて見出しました。我々はさらに 黒鉛負極のK吸蔵機構の解明を目指して研究を行っています。
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