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窒素が関与する新規光触媒反応の開発

硝酸イオンの分解は、水処理などの観点から重要な反応です。一方、アンモニアは新たなエネルギーキャリアとして注目されており、その分解により水素を生成することができます。そこで、窒素を含む硝酸イオンやアンモニアの分解に高活性な光触媒を開発しています。さらに、最難関の反応である水を電子源(水素源)とした常温常圧での窒素固定反応にも取り組んでいます。当研究室ではこれまでに、LaをドーピングしたNaTaO3光触媒や、図1のようなBaLa4Ti4O15光触媒が紫外光照射下で硝酸イオン分解に活性を示すことを見いだしました。

図1 Ni/BaLa4Ti4O15を用いた硝酸イオン分解

また、図2のように、Ru助触媒を担持したZnS光触媒が、ソーラーアンモニア分解に活性を示すことも見いだしてきました。

図2 Ru/ZnSを用いたソーラーアンモニア分解

参考文献

  1. M. Oka, Y. Miseki, K. Saito, A. Kudo, Appl. Catal. B 2015, 179, 407.
  2. A. Iwase, K. Ii, A. Kudo, Chem. Commun. 2018, 54, 6117.
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